この記事では、「世間」と「世の中」と「社会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「世間」とは?
「世間」は「せけん」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「人が集まって生活している場所」という意味で、日常生活が営まれている社会のことを言います。
2つ目は「人々が交わる範囲」という意味で、人間関係が及んでいる範囲のことを言います。
3つ目は「暮らしや生活」という意味で、日々の暮らしぶりのことを言います。
上記に共通するのは「人と関わるところ」という意味です。
「世間」の使い方
「世間」は名詞として「世間に認められる」「世間知らず」「世間体」などと使われます。
基本的に、日常生活で人が集まって交わりながら暮らしている範囲に使われる言葉です。
「世間」の例文
・『渡る世間は鬼ばかりではなく、優しい人も多い』
「世の中」とは?
「世の中」は「よのなか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人がお互いにかかわり合って暮らしていく場所」という意味で、「世間」と同じ意味です。
2つ目は「社会における人間関係」という意味で、人と人との間で起きることを言います。
3つ目は「その時世」という意味で、その時の社会の様子を言います。
「世の中」の使い方
「世の中」は名詞として「世の中を知る」「世の中の出来事」「世の中は狭い」などと使われます。
基本的に、日常に起きる出来事の様子や、人々の生活の様子に使われる言葉です。
「世の中」の例文
・『敬語を使えない若者が多い世の中になった』
「社会」とは?
「社会」は「しゃかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人間が共同生活を送ることの総称」という意味で、人間が集団や組織となって社会を営むこと全般を言います。
2つ目は「人々が生活している現実の世界」という意味で、「世間」「世の中」と同じ意味です。
3つ目は「ある共通点によって区別される人々の集まり」という意味で、共通の目的や意識を持った集まりのことを言います。
上記に共通するのは「人が共同生活を送る」という意味です。
「社会」の使い方
「社会」は名詞として「社会を知る」「社会の常識」「社会福祉」などと使われます。
基本的に、人が目的意識を持って共同生活を送る世界や、集団のことに使われる言葉です。
「社会」の例文
・『社会人として自覚を持って仕事をするべきだ』
「世間」と「世の中」と「社会」の違い
「世間」は「日常生活で人が集まって交わりながら暮らしている範囲」という意味です。
「世の中」は「日常に起きる出来事の様子や、人々の生活の様子」という意味です。
「社会」は「人が目的意識を持って共同生活を送る世界や、集団のこと」という意味です。
まとめ
今回は「世間」と「世の中」と「社会」について紹介しました。
「世間」は「人が交わる範囲」、「世の中」は「日常の出来事」、「社会」は「共同生活の場」と覚えておきましょう。