この記事では、「権利」と「義務」と「責任」の違いを分かりやすく説明していきます。
「権利」とは?
「権利」は「けんり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あることを、自分の意思により自由に行動したり、他人に要求できる資格や立場」という意味で、自分個人として自由に行動できると社会的に認められていることを言います。
2つ目は「法律用語で、自分のものとして一定の利益を主張したり、受け取ったりできる資格や立場」という意味です。
上記に共通するのは「認められている資格や立場」という意味です。
「権利」の使い方
「権利」は名詞・形容動詞として「権利だ・である」「権利を持つ・持った」「権利を認める・認めた」「当然の権利」などと使われます。
基本的に、人が社会的に認められている、あることをしたり要求できる資格や立場に使われる言葉です。
「権利」の例文
・『私は当事者として話し合いに参加する権利がある』
「義務」とは?
「義務」は「ぎむ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人がそれぞれの立場において、当然果たさなければならない役目」という意味で、人がその環境にいる限りしなければならないことを言います。
2つ目は「倫理学用語で、人が道徳上や社会上、必然的になすべきこと」という意味です。
3つ目は「法律用語で、法的に人に課せられる役割」という意味です。
上記に共通するのや「果たすべき役目」という意味です。
「義務」の使い方
「義務」は名詞・形容動詞して「義務だ・である」「義務がある・あった」「義務的」などと使われます。
基本的に、人が社会である立場において、当然果たさなければならない役目に使われる言葉です。
「義務」の例文
・『日本国民には納税の義務がある』
「責任」とは?
「責任」は「せきにん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「立場上負わなければならない役割」という意味で、地位や立場についてくる役割のことを言います。
2つ目は「自分が出した悪い結果について責めを負うこと」という意味で、悪い結果をした時に見合うだけの悪い立場に置かれることを言います。
3つ目は「法律用語で、違反行為をした者が、法律上受ける制裁」という意味です。
上記に共通するは「結果を負う」という意味です。
「責任」の使い方
「責任」は名詞として「責任を取る・取った」「責任を負う・負った」などと使われます。
基本的に、人が社会である立場において、自分で出した結果に対して責めを負うことに使われる言葉です。
「責任」の例文
・『社長が汚職の責任を取って辞職した』
「権利」と「義務」と「責任」の違い
「権利」は「人が社会的に認められている、あることをしたり要求できる資格や立場」という意味です。
「義務」は「人が社会である立場において、当然果たさなければならない役目」という意味です。
「責任」は「人が社会である立場において、自分で出した結果に対して責めを負うこと」という意味です。
まとめ
今回は「権利」と「義務」と「責任」について紹介しました。
「権利」は「当然認められている資格や立場」、「義務」は「当然するべき役割」、「責任」は「責めを負うこと」と覚えておきましょう。