「相違」と「間違い」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「相違」と「間違い」の違い生活・教育

この記事では、「相違」「間違い」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「相違」と「間違い」の違い

「相違」とは、2つのものの同じではない部分のことです。

「間違い」には、4つの意味があります。

1つめは真実でないこと、2つめはしくじり、3つめは異常な事態、4つめは男女の関係についてです。

4つある意味のうち、「相違」が持つ意味と混同されがちなのは、真実ではないことという意味です。

同じではない部分と真実ではないは、違った意味を持っています。

赤いリンゴと緑のリンゴがあります。

2つを比べるとリンゴという点では同じですが、赤と緑で色が違います。

このように2つを比べたときの違いが「相違」です。

絵を描くときにはリンゴは赤く描かれることが少なくありません。

だからといって緑のリンゴが真実ではないのではありません。

「相違」があるから「間違い」といえるのではないのです。


「相違」と「間違い」の使い方の違い

同じではない部分を指したいときには「相違」を使用します。

間違い絵探しは、2つの絵を比べて違う部分を探すものです。

そのため、「相違探し」といってもよさそうです。

しかし、「相違絵探し」とは一般的にはいわれていません。

間違い絵探しは、2つの絵があり、一方は正しい絵、もう一方は正しくない絵とされています。

2つの違いを探すのではなく、誤りのある部分、つまり真実とは違う部分を探しているのです。

そのため、「相違絵探し」ではなく「間違い絵探し」と呼んでいます。

真実とは違う部分のことには「間違い」を使用します。


「相違」と「間違い」の英語表記の違い

「相違」は英語で“difference”と表記をします。

「間違い」は英語で、真実とは違う、誤りの意味では“amistake”と表記をし、異常な出来事の意味では“accident”と表記をします。

「相違」の意味

「相違」とは、2つのものを比べて同じではない部分のことです。

「相」という漢字には、あい、たがいにという意味があり、「違」という漢字には、ちがう、異なるという意味があります。

たとえば、化粧品がリニューアルして発売されたとします。

リニューアルとは新しくすることなので、従来品とは違ったところがあります。

従来品とリニューアル品という2つのものを比べて違ったところを指すことを「相違」といいます。

従来品には入っていなかった成分が新製品には入っている、従来品よりも新製品の方がとろみが増しているなどは、2つの同じではない部分、つまり「相違」といえます。

「相違」の使い方

同じではない部分があることを示したいときに使用をします。

「相」にはたがいという意味があるので、2つのものを比べていることになります。

そもそも、1つでは同じではない部分など存在しません。

比べるからこそ、同じではない部分が出てきます。

「相違」を使った例文

・『ロックとクラシックの相違点』
・『いくつかの相違がある』
・『A社とB社との方針の相違が明確となった』
・『小説と映画化された作品の相違』

「相違」の類語

「違い」が類語です。

異なることという意味があります。

「相違」の対義語

「同じ」が類語です。

2つ以上のものの間で区別がないという意味があります。

「間違い」の意味

「間違い」には、4つの意味があります。

1つめは、真実とは違うこと、誤りという意味です。

温州ミカンのことを指してオレンジというのは誤りです。

柑橘類という点では同じでも品種は違います。

2つめは、しくじりという意味です。

しくじりとは失敗のことです。

料理をしていて砂糖を入れようと思ったのに塩を入れてしまった、このようなことが失敗です。

3つめは、異常な出来事という意味です。

お酒を飲むと正気を失ってしまい、普段やらないようなことをしてしまうことがあります。

こういった事故などを指して「間違い」といいます。

4つめは、分別のない男女の関係の意味です。

「間違い」の使い方

日常では、真実とは違うこと、しくじりの意味で使われることが多くあります。

計算をしていて正解ではなかった場合、「間違い」といわれてしまいます。

日本語には同じ読みで意味が違う漢字がいくつもあり、たとえば「合う」としたかったところを「会う」としてしまったら、これも「間違い」です。

このように、さまざまな場面で「間違い」という言葉が使用されています。

「間違い」を使った例文

・『間違いがないか確認をする』
・『カーナビでも間違うことがある』
・『記載事項に間違いがあってはならない』
・『計算に間違いがある』

「間違い」の類語

「誤り」が類語です。

正しくない、失敗という意味があります。

「間違い」の対義語

誤りという意味の対義語では「正しい」になります。

しくじりの意味の対義語では「正解」になります。

まとめ

「相違」は同じではない点のこと、「間違い」は失敗や誤りのことです。

2つの言葉が持つ意味は違います。