1つのことにこだわりを持つこと。
これは仕事をしている中では、非常に大切なことです。
しかし、こだわり過ぎることでステップアップできないこともあります。
このような時に出て来る言葉が、「執着」「執念」「信念」といったものではないでしょうか?
そこでこの記事では、「執着」と「執念」と「信念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「執着」とは?
「金に執着する」などで使われている「執着」は、「しゅうちゃく」という読み方をします。
言葉の意味としては「あるものやあることに強く惹かれて深く思い込んでしまい、どうしても忘れ切れないこと」ということを指しています。
また、「あるものごとにに心を奪われて離れられないこと」と言うこともできます。
「執着心」という表現があるのですが、何かに心惹かれた物事にとらわれて諦められない状態の時に使われています。
「執着」の例文
「執着」の例文を見ると、以下のようなものがあります。
・『彼は金銭に執着し過ぎだ』
・『恋人に執着しても仕方がない』
「執念」とは?
「しゅうねん」と読む「執念」は「執着して離れない心」「物事にとらわれた心」「あるものごとに対して、とことん思いつめる心」などの意味を持つ言葉です。
「執念」の例文
「執念」の例文には次のようなものが考えられます。
・『どんなことでも執念をもって取り組めば、必ず成功する』
・『彼女の執念のすさまじさは見ているだけも伝わってくるぞ』
「信念」とは
「しんねん」という読み方になる「信念」は、「それが正しいと堅く信じ込んでいる心」ということを指しています。
「信念」の例文
「信念」の例文は以下の通り。
・『彼は確固たる信念でこの難局を乗り越えた』
・『信念を貫いた結果、誰れもなし得なかったことに成功できたのだ』
「執着」と「執念」と「信念」の違い
では、ここで「執着」と「執念」と「信念」の違いを考えてみましょう。
どのような相違点が見られるでしょうか? 「執着」は「執着する」のように動詞形で使われることが多いでしょう。
「執念」は「執着し続ける気持ち」のことであり、自分自身の意志が原動力となり1つのことに意識が集中している様子が伺えます。
「執念」と「信念」を比べてみると、両方とも「ある特定の物事を強く思う」という解釈ができますが、一般的に「執念」はポジティブな意味でもネガティブな意味でも使われることがありますが、「信念」はネガティブな意味で使われることはほどんどありません。
このようなことから、「信念」とは「ある教えや考え方などを固く信じて動かない心」、「執念」は「思い込んで動じることのない心」、「執着」は「あることから離れることができない心」と言ってもいいかもしれません。
まとめ
「執着」と「執念」と「信念」の意味や違いを説明してきましたが、こわだりも強ければそれから踏み出すことができないこともあります。
そのために柔軟な発想でものごとをとらえてみることも大切です。