「暫定」と「決定」と「未定」の違いとは?分かりやすく解釈

「暫定」と「決定」と「未定」の違いとは?生活・教育

複数の中から選ぶ、何かを判断する、そのような場面では「暫定」「決定」「未定」という言葉が多く使われます。

これらの言葉の違いは一体どこにあるのでしょうか。

この記事では、「暫定」「決定」「未定」の違いを分かりやすく説明していきます。

「暫定」【ざんてい】とは?

「暫定」とは、とりあえず定めること、一時的に定めることを指した言葉です。

最終的な判断はまだ出来ていないけれど、今は事情があってすぐには最終的な判断の出来ない状態である時に、とりあえずの判断の目安として定めておくものです。

たとえば、出場者が1人ずつ出てきて競うカラオケ大会があったとして、点数は1人歌い終わった段階で出されるとします。

そうすると、最後の1人の点数が出るまでは、1位(優勝者)が誰かわかりません。

そんな時、最終的な1位が決まるまでの間は、それまでで1番点数の高い人をとりあえずの1位にしておくわけです。

「暫定」で1位にしておくということです。

結果的に、暫定1位だった人が優勝者になることはありますが、暫定1位イコール優勝者ということではありません。


「暫定」の例文

・『出場順が1人目だったので、歌い終わった段階で暫定1位になった』
・『暫定的な予算を決める』


「決定」【けってい】とは?

「決定」とは、最終的に定めることを意味した言葉です。

最終的な判断が下されたということであり、一般的に、「決定」されてしまったことは覆りません。

「決定」により定められるのは、ひとつの時もあり複数の時もあります。

合格者を決定する、買う商品を決定する、優勝者が決定したなどなど、いろいろな場面で使われる言葉になります。

また「決定的」とすることで、決定はしていないけれどほぼ決まり、決定するに間違いないことを表現することもできます。

「決定」の例文

・『3点差をつけていて試合の残り時間はあと1分、勝利は決定的なものとなった』
・『この人事異動は決定事項なので、どうにもなりません』

「未定」【みてい】とは?

「未定」とは、まだ定まっていないことを表した言葉です。

最終的な判断である「決定」が下されるまでの段階と言えます。

ですから、「暫定」というのは「未定」の状態であるとも言えます。

「未定」も、「決定」同様いろいろな場面で使われる言葉になります。

「未定」の例文

・『旅行の日時は決定していますが、行先は未定です』
・『暫定1位ということは、優勝者は未定ということです』

「暫定」と「決定」と「未定」の違い

「暫定」とは、「一時的に定めること」を意味した言葉です。

「決定」とは、「最終的に定めること」を意味した言葉です。

「未定」とは、「まだ定まっていないこと」を意味した言葉です。

まとめ

「暫定」「決定」「未定」の違いについて述べてきましたが、理解して頂けましたでしょうか。

日常生活には判断の場面がたくさんあります。

この記事を読んで、「暫定」「決定」「未定」を上手に使い分けて、皆さんのお役に立ててください。