この記事では、「円滑」と「潤滑」と「円満」の違いを分かりやすく説明していきます。
「円滑」とは?
「円滑」は「えんかつ」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「角張りや摩擦などがなく、すべすべしていること」という元の意味で、表面がなめらかな様子を言います。
2つ目は上記から転じて「ものごとが滞りなく、順調に進むこと」という意味で、ものごとが途中で止まったりせずに、調子よくすらすらと運ぶことを言います。
上記に共通するのは「すらすら進む」という意味です。
「円滑」の使い方
「円滑」は名詞・形容動詞として「円滑だ・である」と使われたり、形容詞として「円滑な」と使われたり、副詞として「円滑に」と使われたりします。
基本的に、邪魔なものがなく、ものごとが順調にすらすらと進む様子に使われる言葉です。
「円滑」の例文
・『人間関係を円滑にする為に、笑顔を絶やさない様心がける』
「潤滑」とは?
「潤滑」は「じゅんかつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「湿り気があって、するすると動くこと」で、水や油などを足すことにより、機械など物が良く動く状態のことを言います。
2つ目は上記から転じて「しっとりと調和して進むこと」という意味で、ものごとの流れや人間関係が良く調和して進む様子のことを言います。
上記に共通するのは「動きがなめらか」という意味です。
「潤滑」の使い方
「潤滑」は名詞・形容動詞として「潤滑だ・である」と使われたり、形容詞として「潤滑な」と使われたり、副詞として「潤滑に」と使われたりします。
基本的に、機械などに油をさして良く動くようにすることや、転じてものごとがうまく運んでいる様子に使われる言葉です。
「潤滑」の例文
・『イベントの準備が潤滑に進められている』
「円満」とは?
「円満」は「えんまん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「完全に満ち足りていること」という元の意味で、足りないものがなく全て備わっていることを言います。
2つ目は上記から転じて「調和が取れていて穏やかなこと」という意味で、ものごとの様子が平和でうまく行っていることを言います。
3つ目も転じて「角がなく穏やかな性格」という意味で、人の性格にとげや癖がなく穏和であることを言います。
上記に共通するのは「丸く収まる」という意味です。
「円満」の使い方
「円満」は名詞・形容動詞として「円満だ・である」と使われたり、形容詞として「円満な」と使われたり、副詞つとして「円満に」と使われたりします。
基本的に、日常で使う場合は、ものごとや人物の性格が、穏やかで調和がとれていることを表す言葉です。
「円満」の例文
・『おしどり夫婦に円満の秘訣を訊く』
「円滑」と「潤滑」と「円満」の違い
「円滑」は「邪魔なものがなく、ものごとが順調にすらすらと進む様子」という意味です。
「潤滑」は「機械などに油をさして良く動くようにすること」「ものごとがうまく運んでいる様子」という意味です。
「円満」は「ものごとや人物の性格が、穏やかで調和がとれていること」という意味です。
まとめ
今回は「円滑」と「潤滑」と「円満」について紹介しました。
「円滑」は「すらすら進む」、「潤滑」は「うまく動く」、「円満」は「穏やかで平和」と覚えておきましょう。