「冒険」と「探検」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「冒険」と「探検」の違い生活・教育

この記事では、「冒険」「探検」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

冒険と探検の違い

「冒険」とは、危険な状態であると知りながら、あえて行うこと。

成功するかわからないけれど、あえて挑戦をすることです。

「探検」とは、危険を冒して未知の土地に入り調べることです。

「冒険」の場合は、危険な状態であると知りながらあえて行うことで、この意味は「探検」と似ています。

しかし、「探検」には「未知」という意味と、「調べる」という意味が含まれている点が違います。

「未知」とは、まだ知らないことです。

まだ知らない場所は、何があるのかわからないので危険といえるでしょう。

「冒険」は危険な状態に入っていきますが、その目的は調べるためとは限りません。

一方、「探検」の場合は、調べる目的があります。

また、「冒険」は成功するか否かわからないけれど挑戦する意味もあります。

「探検」には、この意味はありません。


冒険と探検の使い方の違い

「冒険」は危険な状態と知りながら、あえて行うことに使用をします。

「探検」は危険な状態だと知りながらも、未知の土地に入り調べることに使用をします。

「探検」の場合は、未知の場所であり、さらに調べることについて使う点が「冒険」とは違います。


冒険と探検の英語表記の違い

「冒険」は英語で“adventure”と表記をします。

「探検」は英語で“exploration”と表記をします。

冒険の意味

「冒険」とは、危険だと知りながらあえて行うこと、成功するか否かわからないけれどあえてやってみることです。

「あえて」には、押し切って行うという意味があります。

危険な状態に飛び込めば、命を失う可能性があります。

また、仕事などの場合は命を失わないまでも、地位や財産などを失ってしまうこともあるでしょう。

危険な状態に飛び込むことを周囲の人は止めることもあります。

それでも、それらを押し切って行うことを「冒険」といいます。

エベレストに登るのは、危険だという意見があります。

どこにクレバスが潜んでいるかわからず、また高山病になる可能性もあります。

エベレストに登ろうとすれば危険な状態になることは予想されます。

それでも登ろうとする行為は「冒険」だといえるでしょう。

冒険の使い方

危険な状態になると知りながら何かを行うこと、成功するかわからないけれどやってみることに使用をします。

今では一般的になっている食品である納豆ですが、納豆をはじめて見た人は、ねばねばしているし、不思議なにおいがするし、食べることにためらいを感じたことでしょう。

食べたら腹痛を起こすことも考えられます。

食べたら危険な状態になる可能性があるのです。

それでも食べてみた人は「冒険」をしたといえるでしょう。

ケーキに醤油をかけて食べたら、意外にもおいしいかもしれないし、まずいかもしれません。

成功するかわかりませんが、あえてケーキに醤油をかけて食べてみることも「冒険」といえます。

このように、「冒険」は日常生活の中でも使われています。

冒険を使った例文

・『冒険に出かける』
・『一緒に冒険してみないか』
・『新たな冒険に出かける』
・『冒険する価値はあるだろうか』
・『もう冒険できる年齢ではない』

冒険の類語

「アドベンチャー」が類語です。

「冒険」の意味があります。

冒険の対義語

対義語はありません。

強いて言えば、危険な状態ではない意味で「安全」です。

探検の意味

「探検」とは、危険を冒して未知の土地に入り調べることです。

今では北極に行くことができ、調べられてもいますが、古くは北極がどのようになっているのか詳しく知られていませんでした。

未知の地域といえます。

しかし、1800年以降に何人かの人物が北極圏を目指して出かけ、地域の様子が調べられ、どのような地域なのかわかってきました。

このように、知らない場所に出かけて調べることが「冒険です。

探検の使い方

まだ知られていない地域に行き、調べることに使われます。

よく知られている場所に行って調べることには使われません。

そもそも、調べるのはわからないことがあるからです。

ジャングルの奥地など特別な地域のことだけでなく、身の回りの地域についても使うことができます。

初めて浅草を訪れる人は、どのような地域なのか、どのようなお店があるのかわからないことでしょう。

その人にとっては未知の地域といえます。

遠く離れた場所でなくても、知らない地域に行って調べることには「探検」を使うことができます。

探検を使った例文

・『探検家気分を味わう』
・『読書をすると探検した気分になる』
・『探検をしに出かける』
・『はじめてきた街を探検する』
・『世界を探検するゲーム』

探検の類語

「踏査」が類語です。

実際のその地に出かけて調べるという意味があります。

探検の対義語

対義語はありません。

まとめ

似ているような意味を持っていますが、「冒険」は危険になると知りながらあえて行う意味で、「探検」は未知の土地に出かけて調べる意味です。