この記事では、「範囲」と「領域」と「分野」の違いを分かりやすく説明していきます。
「範囲」とは?
一定の広がりや限られた領域などを示す言葉で、範囲の中にに含まれるものを指定する際などに使う「AからCまでの範囲」教科書のページ数などで指定される「テストの出題範囲」血縁などの範囲を示す「法定相続人の範囲」業務の内容と種類を示す「業務範囲」用途の広さなどを示す「使用範囲」プロとしては活動せず楽しんでいるというニュアンスの「趣味の範囲」パソコン操作で対象地点から一定の範囲で選択ができる「範囲選択」などを指す言葉です。
多くのケースで広いか狭い、大きい、小さいで大きさを表します。
言葉としての使われ方として面積などは範囲として使われるケースがありますが、体積に対して範囲の使用例はかなり下がります。
「領域」とは?
ある力や作用、規定などが及ぶ範囲、国際法上における国家の主権の及ぶ区域。
領土や領海を指す言葉です。
狭い/広いで大きさを示すのが一般的です。
病院・研究においてどの疾患に力を入れているかなどの「疾患領域」研究ジャンルを示す「研究領域」、これまでにない挑戦をする際などに使う「新たな領域」、国の領土領海を含めた「国の領域」などの使い方があります。
新たな領域は対象によって異なり、例えば防衛省における新たな領域という言葉は「陸上、航空、海上」ではない宇宙空間やサイバー空間を指します。
「分野」とは?
人間の活動において分化した一つの領域を指す言葉で、Fieldと英訳される言葉です。
活躍している場所・ジャンルを指す「活躍の分野」生物、地学、化学、物理の「中学理科の分野」(物理化学が第一分野 生物地学が第ニ分野) という使い方や、鉄道で使えるすべての新技術を指す「鉄道分野の新技術」のような幅広い用途の使われ方もあります。
分野は多い/少ないで示されることが多くなっていて、幅広い分野という言い方もあり、こちらは多数の分野を持っていることを指します。
「範囲」と「領域」と「分野」の違い
「範囲」と「領域」は面積のあるものを指すときにも使える言葉ですが、「分野」は面積を直接指すことはありません。
また、範囲は対象AからBまでの間と幅を持っている表現ができ、領域も研究領域という言葉などでは様々な研究をしていることが伝えることが出来、多分野という言葉では多数の分野に関わっているという意味で使えます。
「違う分野の仕事」という言葉、理系や文系、内勤と外勤など幅広く、領域や範囲では大体が難しくなっています。
コンピューター上では範囲と領域が使われるケースが多く、カーソルの選択範囲やハードディスクの使用領域などの言葉があります。
範囲と領域では領域のほうがより広いものを指す言葉に使われます。
分野はあまり広さに使う言葉ではありません。
まとめ
「範囲」と「領域」と「分野」は「範囲」と「領域」が近い意味合いで使え、「分野」と「領域」も近い意味合いになることがありますが、「範囲」と「分野」はあまり近い意味合いでは使われません。