「寄与」と「貢献」と「付与」の違いとは?分かりやすく解釈

「寄与」と「貢献」と「付与」の違いとは?生活・教育

皆さんは色々な場面で目にしたり聞くことがある「寄与」「貢献」「付与」という言葉。

これら3つの言葉の意味をご存知でしょうか? ビジネスの場面でもよく出て来るものの、詳しい内容を正しく理解されていない方も少なくありません。

そこでこの記事では、「寄与」「貢献」「付与」の違いを分かりやすく説明していきます。

「寄与」とは?

「きよ」という読み方をする「寄与」は、「役に立つことを行うこと」、あるいは「世のため人のために力を尽くすこと」という意味を持っている言葉です。


「寄与」の例文

「寄与」の例文は以下の通りです。

・『被災地の復興に寄与する』
・『業界の発展に寄与した』


「貢献」とは?

「貢献」「こうけん」と読みます。

意味は「何かのために力を尽くして寄与すること」、または「物事や社会のために役立つように力を尽くすこと」ということを言っています。

「貢献」の例文

「貢献」の例文を見ると、以下のようなものが挙げられます。

・『地域医療の発展に貢献した』
・『彼の貢献度がとても大きい』

「付与」とは

「付与」「ふよ」と読みますが、「授け与えること」という意味になります。

「付与」を構成する「付」という漢字そのものに「授け与える」という意味があります。

これに「与えること」意味する「与」とセットになり、上記のような解釈になるわけです。

「付与」の例文

「付与」の例文は以下の通りです。

・『今年は25日間の有給休暇が付与された』
・『更新されたシステムに新たな機能が付与される』
上記の例文では、新たにプラスされたものがあることが理解できます。

「寄与」と「貢献」と「付与」の違い

ここで「寄与」「貢献」「付与」の違いをみて行きましょう。

「貢献」「社会の役に立つように力を尽くすこと」を意味しており、「社会のために一生懸命働くことでその結果として利益を出す」という解釈が成り立ちます。

これに対して「寄与」「力を尽くして社会や人の役に立つこと」という意味があり「社会や人のために働いたことが結果としてその人たちの役に立つこと」を表しているのです。

言いかえると「価値を与えることをやり遂げた」というケースの時に「寄与」が当てはまり、「何かを行って大きな結果を出した」という時に「貢献」は使われると言ってもいいかもしれません。

これに対して「付与」「何かを授け与えること」という意味になり、明らかに解釈が異なっていることが分かります。

まとめ

ここまで「寄与」「貢献」「付与」の意味や違いについて説明してきました。

これらの言葉は仕事をされている人にとっては、日常のコミュニケーションの中で頻繁に出てくる言葉の1つと言ってもいいでしょう。

そのために言葉の意味を正しく理解するだけでなく、どのような場面で使われるかも理解しておくことが大切です。

その結果、どのような場面に出くわしても焦らず正しく使うことができるようになるはずです。