この記事では、「考慮」と「配慮」と「遠慮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「考慮」とは?
「考慮」は「こうりょ」と読みます。
意味は「判断したり行動する前に、色々な要素を含めてよく考えること」という意味です。
ものごとの様々な事情や理由なども含めて、どうするべきか知的に判断することを言います。
「考慮」の使い方
「考慮」は名詞として動詞を伴い「考慮する・した」と使われたり、副詞として「考慮して」「考慮の上」などと使われたりします。
基本的に、行動や判断する上で、相手の事情や理由など様々な要素を含めて知的に思いめぐらすことに使われる言葉です。
「考慮」の例文
・『コロナ禍で通学できずに勉強が遅れた点も考慮して評価する』
「配慮」とは?
「配慮」は「はいりょ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手の事情を踏まえて、気を遣った取り計らいをすること」という意味で、相手が不快にならない様にさりげなく気を遣って支えることを言います。
2つ目は「ものごとが失敗なく、良い結果になる様に、あれこれ考えて行動すること」という意味で、全体的に成功する様に色々と気を遣って支えることを言います。
上記に共通するのは「気を遣って支える」という意味です。
「配慮」の使い方
「配慮」は名詞として動詞を伴い「配慮する・した」と使われたり、副詞として「配慮して」と使われたりします。
基本的に、自分以外の人が不快な思いをしない様にしたり、ものごとがうまく行くように陰であれこれと取り計らうことに使われる言葉です。
「配慮」の例文
・『両親が来られない児童に配慮して、イベントの動画を配信することにした』
「遠慮」とは?
「遠慮」は「えんりょ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「遠い将来まで見ながら深く考えること」という意味で、将来のことまでしっかりと考えることを言います。
2つ目は「人に対して、言動を控えめにすること」という意味で、人に気を遣って出しゃばらない様にすることを言います。
3つ目は「あるものごとを自分から断ること」という意味で、誘われたり勧められたことを辞退することを言います。
4つ目は「ある場所から引き下がること」という意味で、その場にいると都合が悪いと判断して、去ることを言います。
5つ目は「不幸があった時に、祝い事を差し控えること」という意味で、悲しみを表す為に祝い事を慎むことを言います。
上記に共通するのは「控え目に振る舞う」という意味です。
「遠慮」の使い方
「遠慮」は名詞として動詞を伴い「遠慮する・した」と使われたり、副詞として「遠慮して」と使われたりします。
基本的に、ある結果として控え目に振るまったり、辞退する行為に使われる言葉です。
「遠慮」の例文
・『知人の家で子供が遠慮して、お菓子に全く手を付けなかった』
「考慮」と「配慮」と「遠慮」の違い
「考慮」は「行動や判断する上で、相手の事情や理由など様々な要素を含めて知的に思いめぐらすこと」という意味です。
「配慮」は「自分以外の人が不快な思いをしない様にしたり、ものごとがうまく行くように陰であれこれと取り計らうこと」というイ意味です。
「遠慮」は「ある結果として控え目に振るまったり、辞退する行為」という意味です。
まとめ
今回は「考慮」と「配慮」と「遠慮」について紹介しました。
「考慮」は「あれこれ考える」、「配慮」「あれこれ気を遣う」、「遠慮」は「控え目に振る舞う」と覚えておきましょう。