「同調」と「調和」と「協調」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「同調」と「調和」と「協調」の違いとは?生活・教育

人と協力して事をしようとする時に用いられることがある三つの言葉「同調」「調和」「協調」

似ているように感じるこれらの言葉ですが、果たして違いはあるのでしょうか。

この記事では、「同調」「調和」「協調」の違いを分かりやすく説明していきます。

「同調」【どうちょう】とは?

「同調」には三つの意味があります。

一つ目は調子が同じであること、二つ目は他と調子を合わせることや他人の主張に自分の意見を一致させること、三つ目は機械を外部の振動に共振するように調節することです。

「同調」という言葉自体は同じ調子である状態を表現しており、「同調させる」という言い方をすることで、違う意見だったものを一致させるという意味合いになります。


「同調」【どうちょう】の例文

・『その意見にはじめは反対だったが、考えが変わって意見に同調し賛成に転じた』
・『二人は趣味も同じだった為、出会ってすぐにもう同調していた』


「調和」【ちょうわ】とは?

「調和」とは、うまくつり合っていて、全体がととのっていること、互いにほどよいという意味です。

全く同じということでもなくて、バランスがとれているという意味合いの言葉になります。

「同調」ばかりでは意見考えに偏りができてしまい、うまく事が進まないということが起きてしまうかもしれません。

多少の反対意見があることでうまく事が進むこともあります。

「調和」は、多少の違いはあるけれど方向性としては同じで、うまくいっているということです。

「調和」【ちょうわ】の例文

・『この部署は調和がとれていて、いつも和やかだ』
・『いつも同じ人物が、グループの調和を乱している』

「協調」【きょうちょう】とは?

「協調」とは、性格や意見の異なった者同士が互いにゆずり合って調和をはかることという意味の言葉です。

意見考えは違っているけれど、お互い協力して事を進めていこうと努力するというような意味合いです。

お互い違う意見ばかり言い合っていたら事は進みません。

それぞれ妥協できるところは妥協して、相手と「同調」できる部分を探しうまく「調和」をはかっていくことを表した言葉で、二人三脚のような言葉です。

「協調」【きょうちょう】の例文

・『彼は協調性がない』
・『協調しようとする気持ちが大切です』

「同調」と「調和」と「協調」の違い

「同調」は意見や考えや調子が「同じ」であること「同じ」にすること、「調和」は意見の相違は関係なく全体の「バランス」が取れていること、「協調」は事がうまく進むように「協力する努力」をすることです。

まとめ

「同調」「調和」「協調」の違いについて述べてきましたが、微妙なニュアンスの違いがありました。

世の中にはいろいろな人がいて、自分と性格の違う人もたくさんいます。

そしてそのような人たちと共に生きていかなくてはいけません。

他人と「協調」しようという気持ちをもって「同調」できるところを探し「調和」をはかって生活していきたいものです。