この記事では、「生きる」と「活きる」と「暮らす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生きる」と「活きる」は文面上のやり取りでどちらを使用すればよいか悩んだり、「生きる」と「暮らす」が同じ意味を表す言葉でないかと悩むこともあると思います。
この記事では、このような悩みにお応えしていきたいと思います。
「生きる」とは?
「生きる」とは、「生命」という熟語に含まれている漢字であることからも推測できるように、「命が継続的に存在する」という意味合いを持ちます。
具体的には「生存する」「生活する」などのように言い換えることができます。
また、「生きる」は「命が継続的に存在する」という意味から派生して、「命が存在することを支える」という意味も含み、「スポーツで生きる」「音楽で生きる」などのように活用することもあります。
「活きる」とは?
「活きる」とは、「活動」や「活力」などの熟語から推測できるように「動く」という意味を含んだ「活」という漢字が使用されています。
この「動く」という意味から転じて、「活きる」という単語は「機能する」という意味が含まれ、「今までの積み重ねが活きた」などのように使用します。
「暮らす」とは?
「暮らす」とは、「夕暮れ」や「日暮れ」などの言葉に使われることから推測できるように、「日が沈む」という意味を含んだ「暮」という漢字が使用されています。
このことから、「暮らす」には「一日一日を生きる」という意味を持ちます。
ここで「生きる」という言葉を使うのは、少し紛らわしくなってしまいますが、実際に使用する時の意味として「生きる」と「暮らす」に大きな違いはないと言ってよいでしょう。
ただし、本質的な意味の違いとして、「生きる」が継続的な生活を表すのに対して、「暮らす」は一日一日を数える断続的・繰り返し的な生活を表すことは留意しておく必要があります。
「生きる」と「活きる」と「暮らす」の違い
以上のことから、「生きる」「活きる」「暮らす」の違いを考えるとき、日常的には「生きる」「暮らす」が「生活する」というほぼ同じ意味で使用されるのに対して、「活きる」が「機能する」という意味で使用されるという違いがあることが理解していただけたと思います。
さらに、「生きる」と「暮らす」の違いを詳しく見るときには「生きる」という言葉は「生命を継続的に維持する」という継続的・持続的な意味を含むのに対して、「暮らす」という言葉には「日没で区切られるような一日一日を生きる」という断続的・繰り返し的な意味を含むという違いを見ることができます。
まとめ
この記事を見てくださる方は、言葉の細かな違いに目を向けられる方だと思われます。
今回取り上げた言葉の他にも、同じように違和感を覚えるような単語に出会うことになるでしょう。
そんな時は一度立ち止まって、その言葉に使われている漢字に目を向けてみるのも良いかもしれません。
その漢字が、他の言葉でどのような意味を含んで使われているのかを考えることで、違和感を抱いている言葉に対して、本当はどのような意味を持つ言葉なのか、推測できるようになるかもしれません。