この記事では、「ナイロン」と「絹糸」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ナイロン」とは?
「ナイロン」とは、主に石油を原料とした「ポリアミド」と呼ばれる「合成樹脂(ごうせいじゅし)」から作った合成繊維のことを表しています。
「ナイロン」は「ポリアミド」の商品名になります。
「ナイロン」は摩擦に強く、丈夫で長持ちし、薬品やカビなどに強いですが、熱に弱く、吸水性が低いので蒸れやすいなど弱点があります。
そして、「ナイロン」の英語表記は「nylon」になります。
「絹糸」とは?
「絹糸(きぬいと・けんし)」とは、蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった糸のことを意味しています。
「蚕」はチョウ目(鱗翅目)カイコガ科カイコガ属に分類されている昆虫の一種です。
また、「蚕」は家蚕(かさん)で、クワコを家畜化した昆虫です。
「蚕」の幼虫は桑の葉を食べて成長し、糸を分泌して繭をつくります。
幼虫は繭の中で蛹に変態します。
この繭からとった糸が「絹糸」になります。
「絹糸」は保温性や吸湿性に優れ、肌触りが良くて肌に優しいですが、摩擦に弱くシワになりやすい、虫がつきやすい、黄色く変色しやすいなどのデメリットがあります。
そして、「絹糸」は英語で「silk」と表記することができます。
「ナイロン」と「絹糸」の違い
「ナイロン」と「絹糸」の違いを、分かりやすく解説します。
「ナイロン」は商品名で、ポリアミド合成樹脂から作った合成繊維です。
一方、「絹糸」は蚕の繭からとった動物の天然繊維です。
また、「ナイロン」は摩擦に強くて丈夫ですが、「絹糸」は摩擦に弱く、シワになりやすいなどのそれぞれ異なるメリットとデメリットがあります。
「ナイロン」と「絹糸」には、これらのような違いが見られます。
まとめ
今回は「ナイロン」と「絹糸」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「ナイロン」と「絹糸」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。