この記事では、「檜扇」と「扇子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「檜扇」とは?
「檜扇(ひおうぎ)」とは、檜(ひのき)の細長い薄板を重ねてとじ連ねた扇のことを表し、宮中行事などで用いられてきました。
また、「檜扇」は「桧扇(ひおうぎ)」、女性用で「袙扇(あこめおうぎ)」などとも呼ばれています。
あるいは、「檜扇(ヒオウギ)」はアヤメ科アヤメ属の多年草の植物です。
「ヒオウギ」の葉のつき方が、扇の「檜扇」に似ていることから、この名前が付けられました。
「扇子」とは?
「扇子(せんす)」とは、あおいで風を起こす道具の一種です。
「扇子」は、細長い竹や木に紙や布などが張ってあり、約90度から180度に開くことができます。
使用時は開き、使用しない時は折りたたむとコンパクトになり、収納しやすい便利さがあります。
「扇子」は涼をとる以外にも、儀式や芸能で用いられています。
「扇子」は、古くは「扇(おうぎ)」と呼ばれていました。
そして、「扇子」は英語で「folding fan」、「fan」などと表記しています。
「檜扇」と「扇子」の違い
「檜扇」と「扇子」の違いを、分かりやすく解説します。
「檜扇」は檜の細長い薄板を重ね連ねて作られた扇です。
一方、「扇子」は手であおいで風を起こす道具です。
一般的には細長い竹や木に紙や布などが張ってあり、使う時に開き、使わない時はたたんでおくことができます。
「檜扇」は扇の一種ですが、紙や布を張っていない点が「扇子」と異なります。
また、「檜扇」は宮中行事で用いられますが、涼をとるためには使われないので、この点も「扇子」とは違いがあります。
まとめ
今回は「檜扇」と「扇子」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「檜扇」は檜の薄板を重ね連ねた扇で、宮中行事で用いられます。
「扇子」は紙や布が張ってある扇で、涼をとる時に使われる扇もあります。
「檜扇」と「扇子」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。