「保証」と「保険」はいずれも「保」という漢字が使われた熟語ですが、意味が異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「保証」と「保険」の違いを分かりやすく説明していきます。
「保証」とは?
「保証」は「ほしょう」と読む言葉で、「ある物事について、大丈夫で間違いがないことを認めて責任を持つこと」を意味します。
また、「債務者が債務を履行しない際に、債権者に対し債務者に代わってその債務を履行する義務を負うこと」という意味も持っています。
漢字の「保」には「たもつ」「たすける」「うけあう」といった意味があり、「証」には「根拠にもとづき事実を明らかにする」「証明するための文書」などを意味が含まれています。
「保険」とは?
「ほけん」と読む「保険」は、「火災や死亡など偶発的に発生する事故によって起こる損害や経済的な不安に備え、人々が出し合った掛け金を資金として事故に遭遇した人物に一定額を給付してその損害を補償する制度」を意味します。
また、上記の意味が転じて「予想外のことが起こったときのために、事前に取り付けておく約束」という意味で使われることもあります。
「保」は「たもつ」「うけあう」「たすける」などを表し、「険」は「けわしい」「危ない」といった意を示します。
「保証」と「保険」の違い
「保証」と「保険」の違いを分かりやすく解説します。
「保証」は「内容や品質などが間違いなく大丈夫であることを認めて責任を持つこと」または「債務を債務者が履行しない際に、債務者に代わってその債務を履行する義務を負うこと」を意味します。
一方、「保険」は「火災や事故、死亡といった偶発的に起こる事故によって生じうる損害などに備えて、人々が掛け金を出し合い、その掛け金を資金として事故にあった人物に一定額を給付する制度」もしくは「予期しないことが起こったときのために、予め取り付けておく約束」という意味があります 4. 「保証」の例文 「保証」は「〜を保証する」のように用いられます。
また、他の言葉と組み合わせて使用する場合もあります。
・『新商品の品質を保証する』
・『保証人になってくれるよう叔母に頼んだ』
「保険」の例文
「保険」は、「〇〇保険」のように保険の目的を示す言葉を加えて使います。
また、「保険に入る」のように表現する場合もあります。
・『火災保険と地震保険の見積を依頼した』
・『将来に備えてガン保険に入った』
まとめ
「保証」は「物事が大丈夫で間違いがないことを認めて責任を持つこと」「債務者が債務を履行しない際に、債務者に代わってその債務を履行する義務を負うこと」を示し、「保険」は「偶発的に発生する事故などによって起こる損害に備えて、人々が出し合った掛け金を資金として事故にあった人物に一定額を給付する制度」「予想外のことが起こったときのために事前に取り付けておく約束」を意味します。
両者の違いを理解して、シーンに応じて使い分けてください。