「頓挫」と「沙汰止み」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「頓挫」と「沙汰止み」の違いとは?違い

この記事では、「頓挫」「沙汰止み」の違いを分かりやすく説明していきます。

「頓挫」とは?

頓挫とは、物事が途中で中断し計画や目的などが達成されないことをいいます。

頓挫と書いて「とんざ」と読みます。

頓挫は何かの事業や計画、研究などを進めている最中に、それが遂行できなくなることを表しています。

また、頓挫には勢いが急に弱まるという意味もあります。

頓挫の「頓」には「つまづく、くじける」といった意味があり、「挫」「くじく、くじける、おる、おれる」といった意味を持っています。


「沙汰止み」とは?

沙汰止みとは、命令や計画などが中止になることをいいます。

沙汰止みと書いて「さたやみ」と読みます。

命令や計画が決定された後に中止になる場合もありますし、計画の途中で中止になる場合もあります。

「沙汰」「物事の是非について論じ定める、決定したことなどを知らせること」といった意味で用いられる言葉です。


「頓挫」と「沙汰止み」の違い

頓挫も沙汰止みも、途中で中止になることを表す言葉です。

頓挫は事業や計画などを進めている最中に中止になることで、沙汰止みは命令や計画などが中止になることを表しています。

沙汰止みは、官府からの命令が中止になる場合に用いられます。

それから使用されることが多いのは頓挫で、沙汰止みはあまり用いられません。

「頓挫」の例文

・『駅前を大規模に再開発する計画があったが資金不足で頓挫した』
・『火葬場が足りないので新設を計画していたが、周辺住民の反対で頓挫してしまった』

「沙汰止み」の例文

・『離島に派遣されるはずだったが、その話は沙汰止みになったようだ』
・『中央省庁の機能を地方に移す話は沙汰止みとなっている』

まとめ

頓挫は事業や計画などを進めている最中に中止となることで、沙汰止みは命令や計画などが中止になることです。

沙汰止みには官府からの命令が中止になるという意味が含まれています。

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