この記事では、「肥満」と「肥大」の違いを分かりやすく説明していきます。
「肥満」とは?
肥満とは、体重や体脂肪が多く標準値を超えてしまっている状態のことをさします。
肥満には、内蔵型肥満と皮下脂肪型肥満があり、どの部位に脂肪が多くついてしまっているのかで、どちらの肥満なのか分類されます。
肥満を放置してしまうと、生活習慣病のリスクが高まることから、肥満気味と診断される場合は、食生活や生活習慣の見直しが必要です。
日本では成人における肥満度分類と呼ばれる基準があり、この判定数値の普通体重を超えている場合は、肥満と認定されます。
肥満度の判定で用いられるのはBMIと呼ばれる指標です。
ただし、これは体重だけでの計算の指標なため、実際は脂肪がついているのかどうかということを確認するために腹囲や中性脂肪、血圧、血糖などを総合的にチェックします。
「肥大」とは?
肥大は、太って大きくなることや、組織や器官が大きく増えた状態をさします。
脂肪細胞が肥大すると太ります。
肥大は、太るという意味だけで使われているのではなく、組織が大きくなることもさしているので、心臓肥大や前立腺肥大など身体の各部位で使われます。
「肥満」と「肥大」の違い
「肥満」と「肥大」の違いを、分かりやすく解説します。
肥満は、太ってしまっていて脂肪細胞が増加していることをさしますが、肥大はそれも含めて組織や器官が大きく増えた状態をさすものなので、身体の部位以外でも使われます。
「肥満」の例文
・『健康診断で肥満症と診断された』
・『肥満にならないように普段から食事と運動には気を付けている』
「肥大」の例文
・『扁桃腺が肥大しているため喉に違和感がある』
・『扁桃腺肥大により扁桃腺切除をすすめられた』
まとめ
「肥満」と「肥大」の違いをお伝えしました。
少し似た意味もありますが、使われ方が異なる言葉なので、違いを理解して使い分けしてください。