この記事では、「のどちんこ」と「口蓋垂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「のどちんこ」とは?
のどちんことは、のどの奥に見える突起した部分のことをいいます。
口蓋の奥の中央にあり、乳頭状になっていて下の方に突起しています。
のどちんこは、口蓋垂(こうがいすい)や懸壅垂(けんようすい)、のどびこ、のどひこ、上舌と呼ばれることもあります。
のどちんこの大きさや形は人によって様々で、食べ物を飲み込む際に食べ物が鼻腔に入ってしまうのを防ぐ役割を担っています。
人が食べ物を食べながら息をすることができるのは、のどちんこがあるからです。
また、言葉を話す時にものどちんこは使われています。
人の体は肺が吐き出す空気を鼻と口に振り分けることで色々な音の響きを作っていますが、その音の違いを生み出すのにものどちんこは使われているのです。
「口蓋垂」とは?
口蓋垂とはのどちんこのことで、「こうがいすい」と読みます。
口蓋垂は人によって形や大きさに違いがあり、2つある人や3つある人もいます。
また、人によっては先の部分が割れていることもあります。
口蓋垂が大きいといびきをかきやすいといわれており、睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあります。
それから口蓋垂の両側には扁桃腺と呼ばれる口蓋扁桃があり、鼻や口から細菌が侵入するのを防ぐ役割を担っています。
「のどちんこ」と「口蓋垂」の違い
口蓋垂はのどの奥にあって下に向かって垂れ下がった部分のことです。
その通称が「のどちんこ」で、「口蓋垂」は正式名称になります。
口蓋垂よりものどちんこの方がよく使われており、日常会話では口蓋垂ということはほとんどありません。
まとめ
のどの奥にある突起した部分がのどちんこで、正式名称を口蓋垂といいます。
のどちんこは俗称ですが、口蓋垂よりものどちんこという方がよく知られています。
医学分野では、口蓋垂が用いられます。
のどちんこと口蓋垂は同じものです。