「契機」と「動機」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「契機」と「動機」の違いとは?違い

この記事では、「契機」「動機」の違いを分かりやすく説明していきます。

「契機」とは?

「契機」とは、「ある物事を始める際の手掛かり」もしくは「物事が起こるに至った原因や理由」などを示す言葉です。

ある事柄が起こる上での不可欠な要素や通らなければならない道や手順などを表し、「きっかけ」または「呼び水」などという語と似たようなニュアンスで使われる文言として知られています。


「動機」とは?

「動機」とは、「人が行動を起こす際の直接的な原因や要因」あるいは「行動や動作などを起こす心的理由」などを示す言葉です。

人の行動を促したり、意欲などをかき立てる場合の根拠となるものを指しており、「引き金」または「発端(ほったん)」などという語と同じようなニュアンスで使用されています。


「契機」と「動機」の違い

「契機」「動機」の違いを、分かりやすく解説します。

「契機」「動機」は、どちらの語句もある行動をとる際の「きっかけ」「原因」などを示す言葉です。

いずれもことを起こす際の背景や状況などを指し示していますが、使われる場面などは少々異なる文言で、「契機」「あることを行う際に必然的に通過する必要がある事柄」を指し、一方「動機」「行動を起こすことになった原因」を指して用いられています。

「契機」の例文

・『長引く少子化が契機となって新しい法律が施行される予定です』
・『親しい友人がんにおかされたことを契機にしてタバコを止めました』

「動機」の例文

・『あなたが弊社を志望する動機を簡潔に述べてください』
・『犯行の動機が分かるまでは捜査をやめるわけにはいきません』

まとめ

「契機」「動機」は、どちらの語句も「行動を起こすことになった理由や事柄」などを示す言葉です。

意味は似ていますが、使われる文脈や場面などは異なりますので、使う際にはより相応しい文言を選んで使用するようにしましょう。

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