この記事では、「行く末」と「先行き」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「行く末」とは?
この後、どのような結果になるか成り行きを考えて心配するとき使う言葉が「行く末」【ゆくすえ】といいます。
「日本の行く末が不安で堪らない」といえば、この国の経済や少子高齢化を含めた未来を考えたとき、悪い方向に向う可能性を考えて動揺する気持ちを表すのです。
また、「事務所の行く末」が従業員の背中に重く圧し掛かる状況を伝えるときにも使われています。
「先行き」とは?
この先、どのような将来に向っていくか見通しを考えるときに使うのが「先行き」【さきいき】です。
「先行きが不安だ」とこれからの成り行きを考えたとき、将来を見通す意味も込めて使われています。
使い方としては、「今の経営状態では先行きが不安で仕方がない」と将来を悲観する気持ちを伝えられるのです。
他の使い方としては、協力し合って頑張ればこの先は希望が持てるといった言い方もできます。
「行く末」と「先行き」の違い
ここでは「行く末」と「先行き」の違いを、分かりやすく解説します。
心配になる者の未来を考えるときや、会社の10年後を考えると不安になるといった場面で使われているのが「行く末」です。
「行く末が心配な若者」といえば、いかに不安定な生活する彼らの将来を考えて落ち着かない気持ちを表します。
もう一方の「先行き」は経済や企業、商売がどのようになるか不安を抱える人の気持ちを伝える言葉です。
「先行きは良い」と今の状況から見て未来は明るいといった場面でも使われています。
「行く末」の例文
・『貧困に喘ぐ少年の行く末が不安で死ねない』
・『赤字続きの企業の行く末が心配で夜も寝られない』
「先行き」の例文
・『企業の経営状態を見ると先行きは悪くはない』
・『個人経営は景気に左右される先行きが見えない仕事だ』
まとめ
現状を見て、未来や将来はどのようになるかを考えたときに使われています。
どう使うかに焦点を当ててうまく使い分けてみるといいでしょう。