この記事では、「崩す」と「割る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「崩す」とは?
まとまった形の物を壊して、その形を変えたり、原形をなくしたりすることです。
また、整った形や状態を乱すことも「崩す」と言います。
他にも、顔をほころばすことや、字画を省略すること、同額の小銭にかえること、効果をなくすことなども「崩す」と言えるでしょう。
「割る」とは?
硬くて固い物を力で分割することです。
また、予定しているものの一部を、他の用事に充てることも「割る」と言います。
他にも、比率や割合を表すことや、数学的な操作することも「割る」と言えるでしょう。
「崩す」と「割る」の違い
「崩す」と「割る」の違いを、分かりやすく解説します。
「崩す」と「割る」は、どちらも何かを壊すという意味の動詞ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「崩す」は、まとまった形のものを壊して、その形を変えたり、原形をなくしたりすることです。
大きなものや固いもの、整った形や状態を壊すときに使われます。
その一方で、「割る」は、板状のものやガラスでできたものを、力や道具を使って二つ以上に分けることです。
薄いものや割れやすいもの、予定しているものの一部を他の用事に充てるときに使われます。
「崩す」の例文
・『その土石流は、村の土手を崩す』
・『ケーキを崩すことで、中から大粒のイチゴが出てきた』
「割る」の例文
・『彼は卵を片手で割る名人だ』
・『お菓子をもらったので、彼とシェアするために、半分に割ることにした』
まとめ
「崩す」と「割る」は、どちらも何かを壊すという意味を持つ動詞ですが、使い方に違いがあります。
「崩す」は、まとまった形のものをこわして、その形を変えたり、原形をなくしたりするときに使います。
その一方で、「割る」は、硬いものや薄いものを力で分けるときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。