日本でチュロスと言えるのはほんの僅かって本当?
この記事では、「チュロス」と「ティポトルタ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チュロス」とは?
「チュロス」が一般的な呼称になりつつありますが、その実は東京都千代田区に本社を置く『日清製粉ウェルナ』が商標登録しているため、同社が許可していないものに関しては日本において「チュロス」ではありません。
1992年に『ディズニーリゾート』のワゴンで販売開始された事で認知度が広まり、野球場や遊園地の定番フードとして広まっていきました。
スペインとポルトガル発祥説があり、イベリア半島対岸のモロッコでも親しまれている菓子です。
製法は小麦粉に水、砂糖、塩から作った生地を独特の星形の搾り型から直接油に搾り出して揚げたもの。
かつてはシナモンとハニー程度しかフレーバーはなかったもの近年では抹茶、ほうじ茶など日本風に魔改造されたフレーバーも多数存在します。
「ティポトルタ」とは?
「ティポトルタ」は名前からしてラテン語圏の菓子だと思われがちですが、日本が発祥。
それも『東京ディズニーリゾート』生まれのオリジナルスイーツになります。
イタリア語のトルタが含まれている様にモデルになったのはイタリアのドルチェだと言っていいでしょう。
比較的アメリカでもポピュラーなお菓子でもある「カンノーロ」がそのモデルと言われています。
筒状のパイ生地の中にフレーバークリームやリコッタチーズを練り込んだものです。
「チュロス」と「ティポトルタ」の違い
「チュロス」と「ティポトルタ」の違いを、分かりやすく解説します。
「チュロス」はスペイン・ポルトガル・モロッコといったイベリア半島周辺+ラテンアメリカ諸国で親しまれているお菓子。
日本では『日清製粉ウェルナ』が商標登録しているため許可のない類似品は「チュロ」「チェロス」など販売会社で名前が違います。
揚げドーナツに近く星形で直線又は湾曲した棒状で販売されています。
1992年に『東京ディズニーリゾート』のワゴン販売され認知度が広まりました。
「ティポトルタ」は円筒形のパイ生地の中身にぎっしりとクリームやチーズが詰まった『東京ディズニーリゾート』発祥のお菓子です。
「ティポトルタ」は造語でイタリア語が使われている事もあり、イタリアシチリア島発祥、米国でも普及している「カンノーロ」がそのモデルの可能性が高いと言えるでしょう。
まとめ
「チュロス」はスペイン・ポルトガルをはじめとしたラテンアメリカ諸国で愛される菓子を指します。
日本では商標登録されているため名称が多数存在。
基本的には棒状の星形揚げドーナツと言っていいでしょう。
「ティポトルタ」は名前からイタリア語の造語。
イタリアやイタリア系アメリカ人に親しまれている「カンノーロ」をモデルにしたと思われます。
パイ生地の中にフレーバークリームの入った円筒形の菓子で1997年『東京ディズニーリゾート』で誕生しました。