この記事では、「気にかける」と「世話を焼く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気にかける」とは?
気にかけるとは、心にとめて考えることをいいます。
何かを意識していて、その状態や変化に注意を払うことを指しています。
「ニュースを気にかける」とか「天気を気にかける」といったりします。
また、人間関係においてはあれこれと心配したり気遣ったりすることをいいます。
「世話を焼く」とは?
世話を焼くとは、進んで他人の面倒をみることをいいます。
「世話」には、「面倒をみること、尽力すること」という意味があります。
「焼く」はこの場合、「あれこれと心を働かせる、気を配る」という意味で用いられています。
また、世話を焼くは自ら積極的に他人の面倒をみていますが、「世話が焼ける」という場合には、面倒をみなければいけない状況になっていることを表します。
「気にかける」と「世話を焼く」の違い
気にかけるはあれこれと心配したり気遣ったりすることで、世話を焼くは進んで他人の面倒を見ることです。
世話を焼くは実際に行動していますが、気にかけるの場合には心の中で心配しているだけで何か行動しているわけではない場合も含まれます。
また、気にかけるは他人に対してではなく、ニュースなどを気にかけるという場合もあります。
「気にかける」の例文
・『新入社員の田中さんが配属されることになったので、皆さん気にかけてあげてください』
・『つまらないことを気にかけるのはよそう』
「世話を焼く」の例文
・『一人っ子なので、ついあれこれと娘の世話を焼いてしまう』
・『上京したばかりの頃に先輩があれこれ世話を焼いてくれた』
まとめ
気にかけるは心にとめて考えることや心配したり気遣ったりすることをいいます。
それに対して世話を焼くは、進んで他人の面倒をみることをいいます。
心にとどめておくのは気にかけるで、実際に面倒をみるといった行動をとるのが世話を焼くになります。