「むやみ」と「やたら」には、どのような違いがあり、どのように使い分ければ良いのでしょうか。
この記事では、「むやみ」と「やたら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「むやみ」とは?
「むやみ」には、結果や是非を考えず、ものごとを進めることといった意味があります。
後先を考えずに何かものごとを行うことが「むやみ」となります。
また、ものごとの状態が度を超えて甚だしい様子も意味します。
言い換えれば、「無鉄砲」や「向こう見ず」、「うかつ」、「軽々しい」などと同じです。
「むやみ」の使い方
「むやみ」は、「むやみに期待しない」や「むやみな約束はしない」、「むやみに暑い」などといった形で用います。
「やたら」とは?
「やたら」には、根拠や節度がない、筋が通らない、めちゃくちゃ、といった意味があります。
ものごとに対し、秩序や節度がないことが「やたら」となります。
言い換えれば、「過剰」や「法外」、「軽率」などと同じです。
「やたら」の使い方
「やたら」は、「やたら喉が渇く」や「やたらと偉そう」、「やたらとうるさい」などといった形で用います。
「むやみ」と「やたら」の違い
「むやみ」は、結果や是非を考えず、ものごとを進めることと。
「やたら」は、根拠や節度がない、筋が通らない、めちゃくちゃなこと。
といった意味の違いがあります。
同じものごとを進める行為でも、その過程に微妙な違いがあります。
そして、これら2つの言葉を組み合わせ、「むやみやたら」といった言葉もあります。
「むやみ」の例文
・『子供の言うことをむやみに信じてはいけない』
・『この夏は、むやみに暑くて困ります』
・『彼は、むやみに人を信じる性格のため裏切られることが多い』
・『むやみに問題を解いても身にはなりません』
「やたら」の例文
・『私の仕事が休みの日は、興奮した子供たちがやたらとうるさくなります』
・『今日に限って、やたらと道が混んでいます』
・『今日の試合では、やたらとミスをしてしまった』
・『安いからと言って、やたらと買い込んでしまった』
まとめ
この2つの言葉には以上のような違いがあり、また、2つの言葉が組み合わさった「むやみやたら」といった言葉も、よく用いられています。