「恩知らず」と「人でなし」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「恩知らず」と「人でなし」の違いとは?違い

「恩知らず」「人でなし」はそれぞれ何を意味する言葉なのでしょうか。

この記事では、「恩知らず」「人でなし」の違いを分かりやすく説明していきます。

「恩知らず」とは?

「恩知らず」とは、「受けた恩を返す気がない不誠実な人」を表す言葉です。

世話になったり助けてもらったりなど人から情けをかけられ恵まれることを「恩を受ける」といいます。

人は持ちつ持たれつの関係で成り立つものなので恩を受けた相手に対しては同程度の恩を返すのが常識とされていますが、自分が良い思いをするばかりで相手に対し恩を返そうとしない不誠実な人もいます。

恩を受けたのに知らないかのように振る舞って返さない不義理な人を指す言葉が「恩知らず」です。


「人でなし」とは?

「人でなし」とは、「人として当然持つべき暖かい感情を持ち合わせていない人」を指す言葉です。

優しさや人情など人であるならば当然持ち合わせているべき感情を持っていないかのよう冷酷な人を意味します。

まともな人間ならためらうような残酷行為を平気でやったり非道な行いにも平然としていたりなど、人間とは思えないほど暖かい感情が欠落している人を表します。


「恩知らず」と「人でなし」の違い

「恩知らず」「人でなし」の違いを、分かりやすく解説します。

「恩知らず」「人でなし」の違いは「強さ」です。

どちらも人の心を非難する言葉ですが「恩知らず」は受けた恩を返そうとしない態度を非難する限定的な表現なのに対し「人でなし」は人間の心を合わせていないことを強く非難する表現です。

「恩知らず」の例文

・『助けてもらったのに見捨てるとは恩知らずなやつだ』
・『お礼の手紙の一つもよこさないと恩知らずにもほどがある』

「人でなし」の例文

・『人を殴るのにためらいがない人でなしな男』
・『病人から金を取り上げる人でなしな行い』

まとめ

「恩知らず」「人でなし」はどちらも悪い意味の言葉ですが強さが大きく異なります。

ニュアンスを正しく理解して使い分けましょう。

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