「応募」と「申請」は意味を混同しがちな言葉かもしれませんが、それぞれが持つ細かな意味合いが異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「応募」と「申請」の違いを分かりやすく説明していきます。
「応募」とは?
「応募」は「おうぼ」と読む熟語で、「何らかの募集に応じること」を意味し、作品などを送ったり、何かを申し込んだり、集まったりすることを示します。
漢字の「応」には「こたえる」「従う」「相応しい」といった意味があり、「募」には「つのる」「一般から広く求める」などの意味が含まれています。
「申請」とは?
「しんせい」と読む「申請」は、「要望や希望に関する事柄について申し願うこと」を意味する言葉です。
主に、官公庁などに対して許可や認可、免許といった特定の効果を求め出ることを指します。
「申」は「申す」「述べる」などを表し、「請」は「こい願う」「引き受ける」といった意を示します。
「応募」と「申請」の違い
「応募」と「申請」の違いを分かりやすく解説します。
「応募」は「特定の募集に応じて何かを申し込んだり、作品などを送付したり、集ったりすること」を意味します。
一方、「申請」は「自分の要望などを願い出ること」という意味があり、特に「公共の機関などに許可や認可、免許のような一定の行為・効果を求め出ること」という意味で使われることが多い言葉といえます。
「応募」の例文
「応募」は「〜に応募する」や「応募者」のように使われます。
様々な場面で比較的気軽に用いられる言い回しです。
・『絵画コンクールに応募する』
・『コンテストへの応募者は100名程度です』
「申請」の例文
「申請」は「〜を申請する」や「〜の申請」などのように用います。
なお、「申請」の際に提出する書類のことを「申請書」と呼びます。
・『海外旅行に備えてパスポートを申請する』
・『特許の申請をおこなう』
・『申請書に必要事項を記入する』
まとめ
「応募」は「何らかの募集に応じること」を示し、「申請」は「要望や希望を申し願うこと」を示します。
両者の意味やそれぞれの使用方法を理解して、シーンに応じて使い分けてみましょう。
ぜひ言葉の違いを学ぶ参考にしてください。