この記事では、「尻込み」と「たじろぐ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「尻込み」とは?
自分にやれるだけの力がないと感じた人が躊躇い、逃げ出すことを「尻込み」【しりごみ】といいます。
それだけ目の前で起きていることが怖い、自分には乗り越えられるほどの勇気がない人が先に進めないと後ずさりするのです。
使い方としては、「迫力に尻込みする」と腰が引ける状態を表します。
元々は馬が前に行けず、後退する動きからきています。
「たじろぐ」とは?
相手から威圧的な態度をとられた人は、恐れて行動できないことを「たじろぐ」といいます。
それだけ相手からの勢いに恐れをなしたものが怯んでは前に進めずにいる状態を示すのです。
問題に直面したとき、怖気づいて実行できずに衰えてしまいます。
使い方としては、「たじろぐ瞬間」といえば相手が脅しをかけてきたとき一瞬怯むという状態を表す言葉です。
「尻込み」と「たじろぐ」の違い
ここでは「尻込み」と「たじろぐ」の違いを、分かりやすく解説します。
怖気ずいて後ずさりすることを「尻込み」といいます。
あまりにも高い橋の上から下を見下ろしたとき、かなり高いので足が震えてしまい、恐怖のあまり後ずさりする馬のような行動を見せるのです。
もう一方の「たじろぐ」は威圧的な態度されて足が震えてしまい、行動できずにいる様子を表します。
また、相手からやましいと思うところを突かれたとき怯むのです。
「尻込み」の例文
・『海に出ると風が強くて船が沈みそうになり、尻込みした』
・『死体が無数に転がる恐ろしい光景に尻込みして歩けなかった』
「たじろぐ」の例文
・『強面で声のでかい先輩の脅しに後輩部員はたじろぐ』
・『たじろぐ彼女を見て、やはり浮気していると感じた』
まとめ
前に進めなくなるほど躊躇う状況であったり、威圧的な態度を見せる者に対する行動をご紹介しました。
ただ、意味に違いがありますので、どのような状況で使うか比較して使いこなしてみましょう。