この記事では、「しかしながら」と「でありながら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しかしながら」とは?
接続詞として使われることが多く、前の文で述べたことと反対のことを述べるときや、話題を変えるときに用いる逆接の言葉です。
「しかし」とほぼ同じ意味ですが、より改まった表現で、強調や反論の効果が強いでしょう。
例えば、「あなたの意見は正しい。
しかしながら、実現するのは難しい」というように使います。
「でありながら」とは?
「ある一方で」「にもかかわらず」という意味で、前の文で述べたことと矛盾することを述べるときに使われる言葉です。
「しかしながら」とは異なり、前の文を肯定するニュアンスはありません。
例えば、「忙しい身でありながら、よく頑張ってくれました」というように使います。
「しかしながら」と「でありながら」の違い
「しかしながら」と「でありながら」の違いを、分かりやすく解説します。
「しかしながら」と「でありながら」は、似たような言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
接続詞として、前の文と反対のことを言うときや、話題を変えるときに使います。
「しかしながら」は、「しかし」の改まった言い方で、強調や反論のニュアンスがあります。
その一方で、「でありながら」は、ある状態や条件がある一方で、それとは違うことを言うときに使います。
「にもかかわらず」や「ある一方で」と同じ意味で、両立や対比のニュアンスがあります。
「しかしながら」の例文
・『このレストランは美味しい。しかしながら、値段が高い』
・『彼は頭が良い。しかしながら、コミュニケーションが苦手です』
「でありながら」の例文
・『彼女は美しい女性でありながら、優秀な経営者でもある』
・『彼は子供でありながら、しっかりしていて、クラスのみんなからも頼りにされている』
まとめ
「しかしながら」と「でありながら」は、どちらも逆接の接続詞で、前の文と後の文との対照や逆説を表します。
しかし、ニュアンスや使い方には違いがあります。
「しかしながら」は、前の文を認めつつも、それとは逆の事実や意見を導入するときに使います。
その一方で、「でありながら」は、ある状態や属性を持ちながら、それとは異なる状態や属性も持っているときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。