この記事では、「これより」と「今から」の違いを分かりやすく説明していきます。
「これより」とは?
文語的な表現で、改まった場面や堅い文章で使われることが多いと考えられます。
公用文や公文書では、「より」は比較を示す場合にだけ使い、時や場所の起点には「から」しか使わないというルールがあります。
また、和歌や古典文学では、「より」が頻繁に使われています。
「今から」とは?
口語的な表現で、日常会話や柔らかい文章で使われることが多いと考えられます。
また、「今から」には「比較」の意味はありません。
比較するときには「より」を使う必要があります。
「これより」と「今から」の違い
「これより」と「今から」の違いを、分かりやすく解説します。
「これより」と「今から」は、どちらも「この時点を起点として」という意味で使われることがあります。
例えば、「これより会議を始めます」「今から昼食に行きます」というように、何かをする前にその時点を示すときに使います。
この場合は、意味はほとんど変わりませんが、ニュアンスに違いがあります。
また、「より」と「から」のもう一つの違いとして、「より」には比較の意味があることです。
「から」は、何かの起点となる意味しかありませんが、「より」は、何かと何かを比べるときにも使われます。
例えば、「彼は私より背が高い」「昨年より気温が低い」というように、二つのものの大小や程度を比較するときに使います。
この場合は、「より」を「から」に変えると意味が通じなくなります。
「これより」の例文
・『これより先は、立ち入り禁止です』
・『これより、お話しいただきます』
「今から」の例文
・『今から、映画を観に行きます』
・『今から、ご飯を作ります』
まとめ
「これより」と「今から」は、どちらも「現在の時点を起点として、未来に向かって何かが起こることを表す言葉です。
しかし、両者には微妙なニュアンスの違いがあります。
「これより」と「今から」は、どちらも「現在の時点を起点とする」という意味では同じですが、「比較」の意味があるかどうかや、文体や場面に応じて使い分ける必要があります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。
