この記事では、「お含みおき」と「ご容赦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お含みおき」とは?
「心に留めておく」という意味の「含みおく」を尊敬語にした表現です。
相手に対して何か事前に知っておいてほしいことや、注意してほしいことがあるときに使います。
例えば、「弊社は2週間程度休業となります。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、お含みおきいただきたくお願い申し上げます」というように、自社の都合で相手に不便をかけることを伝えるときに使えます。
「ご容赦」とは?
「相手の過失や不都合を許す」という意味の「容赦する」を尊敬語にした表現です。
相手に対して自分の過失や不都合を許してほしいときに使います。
例えば、「お届けした商品に機能不良がございました。
大変申し訳ございません。
新しい商品と交換いたしますので、ご容赦くださいませ」というように、自分のミスで相手に迷惑をかけたことを謝罪するときに使えます。
「お含みおき」と「ご容赦」の違い
「お含みおき」と「ご容赦」の違いを、分かりやすく解説します。
「お含みおき」と「ご容赦」は、どちらも相手に対して理解や許容を求める敬語表現ですが、使い方には違いがあります。
「お含みおき」は、「心に留めておいてください」という意味で、今後の不確定な事情やリスクについて、あらかじめ知っておいてほしいときに使います。
その一方で、「ご容赦」は、「許してください」という意味で、実際に起こるかもしれない不都合や迷惑について、あらかじめ謝罪するときに使います。
「お含みおき」の例文
・『本日より、休業となることを、お含みおきくださいませ』
・『ご利用の際には、利用規約、施設内ルール等をお含みおきくださいませよう、よろしくお願いいたします』
「ご容赦」の例文
・『売れ切れの際はご容赦ください』
・『ご対応は、3営業日以内となりますのでご容赦くださいませ』
まとめ
「お含みおき」と「ご容赦」の違いは、相手に対して「知っておいてほしい」という意味か、「許してほしい」という意味かによって使い分けることが可能です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。