この記事では、「ロケット」と「ミサイル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロケット」とは?
「ロケット」とは搭載された燃料でガスを作り後方へ噴出することで飛ぶ装置やそれをエンジンとして搭載した物を指します。
「ロケット」というのは厳密に言えば飛ぶ方法を指す言葉であり、機械などを「ロケット」と呼ぶのは「ロケット」式の動力搭載を略して「ロケット」と呼んでいるにすぎません。
そのため人が乗ったシャトルを宇宙に届けるためのものや、遠く離れた場所に貨物を運ぶためのもの、上空で火薬を爆発させて花火として人を楽しませるものなど、様々な物が「ロケット」と呼ばれます。
「ミサイル」とは?
「ミサイル」とは自動操縦で目標まで飛んでいく兵器です。
単純に質量で目標物を破壊するのではなく弾頭に爆発物を積み自爆する形で目標を破壊します。
使い捨てになるので動力はシンプルな方が都合がいいため、構造が単純で十分な動力を得られる「ロケット」式のエンジンを積んでいるものが多いのも特徴です。
自動操縦で目標を破壊できることがメリットの兵器なので、「ミサイル」に被害が出ると困るような貨物や人が乗せられることはありません。
「ロケット」と「ミサイル」の違い
「ロケット」と「ミサイル」の違いを、分かりやすく解説します。
燃料の燃焼や酸化で発生するガスを噴射することで飛翔力を得る形式の動力が「ロケット」で、自動操縦で目標まで飛んで自爆し破壊する兵器が「ミサイル」です。
「ロケット」を動力源にしているなら運搬用の機体も花火もなんでも「ロケット」ですが、「ミサイル」は自動操縦の飛翔兵器しか指しません。
まとめ
多くの「ミサイル」は動力源が「ロケット」になっている物がほとんどというのが混同の原因でしょう。
ですが「ロケット」には兵器以外の平和利用される物も多いですし、「ミサイル」も「ロケット」ではなくジェットエンジンを使っているものもあるので、「ロケット」と「ミサイル」をイコールで結ぶのは間違いです。