この記事では、「調達」と「仕入れ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「調達」とは?
必要なものを整える、要求者に届けるという意味があります。
購買も含め、要求者に届けるまでが業務にあたります。
したがって、調達は購買を包括する表現だといえます。
調達業務では、モノを購入する業務だけでなく、資材の発注から納入までに関わる「ヒト」「カネ」を適切に管理する業務も含まれます。
生産計画を滞りなく進行させるという目的があるため、購入に限らず、複数の調達手段を視野に入れ、その時々に合った方法を選定します。
納品物が調達し終わるまでを管理することが求められます。
「仕入れ」とは?
販売や加工のために商品、または原材料等を買い入れることです。
購買と意味が被る部分もあるため、仕入れ担当者のことをバイヤーと呼ぶこともあります。
購買とは違って、販売目的で行うことが主であると言えます。
仕入れ業務では、お店(料理店やスーパー)が使うイメージです。
お店が商品を卸売業者から買うことや、使用目的で消耗品や製品や設備、サービスを買うことも指します。
「調達」と「仕入れ」の違い
「調達」と「仕入れ」の違いを、分かりやすく解説します。
「調達」とは、必要なものを整える、要求者に届けるという意味があります。
購買も含め、要求者に届けるまでが業務にあたります。
したがって、調達は購買を包括する表現だといえます。
その一方で、「仕入れ」とは、販売や加工のために商品や原材料などを買い入れることです。
調達に比べると言葉の持つ意味が限定的であり、調達の一つの手段に仕入れという行為が含まれていると言えます。
「調達」の例文
・『会社は新しい設備のために、銀行から資金を調達した』
・『新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクの調達が困難になった』
「仕入れ」の例文
・『仕入れ値が高くなったので、商品価格も上げざるを得なかった』
・『本屋は人気の漫画をたくさん仕入れたが、すぐに売り切れた』
まとめ
「調達」と「仕入れ」は似ている言葉ですが、違いがあります。
「調達」は、必要なものを手に入れたり、届けたりすることです。
購入するだけでなく、資金や人材なども調達可能です。
その一方で、「仕入れ」は、販売や製品化のために、商品や材料などをメーカーや卸売業者から購入することです。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。