「正否」と「正誤」の違いとは?分かりやすく解釈

「正否」と「正誤」の違いとは?違い

家電などを購入するとついてくるマニュアルに「正誤表」のようなものが挟まれている場合があります。

製本後に発見された間違いを暫定的に訂正する手段ですが、これはなぜ「正誤表」なのでしょうか。

この記事では、「正否」「正誤」の違いを分かりやすく説明していきます。

「正否」とは?

「正否」とは、文字通り「正しいか否か」ということを表す言葉です。

この場合の「正しい」というのは客観的に見て「正しい」ということなので、判断するのは他人である場合が圧倒的に多く、指摘されて初めて誤りに気が付くということになります。


「正誤」とは?

「正誤」とは、文字通り「正しいか誤りか」ということを表す言葉です。

一般的な言葉のようですが、使用されるシチュエーションはかなり限られ、「正誤表」という熟語でしか見ることができません。

では、「正誤表」とはどういうものかと言えば、出版物などに添付される「書かれている誤りを訂正するための」表です。

「誤:スイッチを押して 正:スイッチを引いて」のような記述が並んだものです。


「正否」と「正誤」の違い

「正否」「正誤」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、共に「正しいか間違っているのか」という意味であるという部分は同じで、場合によっては入れ替えても意味が同じになります。

しかし、根本的に意図するところが違います。

簡単に言えば「正否」といえば客観的な事実として正しいかどうかなのですが、「正誤」を使う場合には、客観的かどうかではなく、この言葉を使用している人がどう思っているかが重要です。

つまり、「正誤」は主観的と言って良いでしょう。

例えば、「物事の正否を見極めるべきだ」と言えば例えば1+1=2という命題に関して使い、「正誤表」と言えば、作者や出版社が、この部分は意図したものと違うと考える場合に使います。

まとめ

この記事では、「正否」「正誤」の違いに関して説明してきました。

「正否」と言えば「成否」という言葉もあります。

これは同じ読みですがまた違うもので、「成功するかどうか」という意味です。

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