「を通じて」と「にわたって」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「を通じて」と「にわたって」の違いとは?違い

この記事では、「を通じて」「にわたって」の違いを分かりやすく説明していきます。

「を通じて」とは?

区切りの明確な期間や範囲で、ずっと変わらずにある状態や状況を表します。

例えば、「この国は、1年を通じて、常に寒い」という文は、この国が1年の間、常に寒いということを意味します。

この場合、「にわたって」は使えないと考えられます。


「にわたって」とは?

ある期間や範囲において、何かが行われたり、及んだり、続いたりすることを表します。

また、「にわたって」は、場所や空間を指すときにも使えますが、「を通じて」は使えません。

例えば、「全国にわたって台風の被害が出ている」という文は、台風の被害が全国の範囲に広がっているということを意味します。

この場合、「を通じて」は使えないと考えられます。


「を通じて」と「にわたって」の違い

「を通じて」「にわたって」の違いを、分かりやすく解説します。

「を通じて」「にわたって」はどちらも何かをするときの期間を表すのですが、ニュアンスが異なります。

「を通じて」は、区切りの明確な期間や範囲でずっと変わらずある状態や状況を表します。

その一方で、「にわたって」は、ある期間や範囲に及ぶことや、その期間や範囲の全体にわたることを表します。

「を通じて」の例文

・『この島は一年を通じて波が穏やかで、サーフィンにもってこいのエリアだ』
・『彼は生涯を通じて、貧困地域でのボランティア活動に従事した』

「にわたって」の例文

・『山岳部全域にわたって、珍しい植物を採取可能です』
・『彼は10年にわたって、修行の日々を過ごした』

まとめ

「を通じて」「にわたって」は似た意味を持つ文法ですが、ニュアンスが異なります。

「を通じて」は一年や生涯という明確な期間でずっと同じ状態であることを示しています。

その一方で、「にわたって」は5年や山岳部全域という期間や範囲に及ぶことや、その期間や範囲の全体にわたることを示しています。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。

違い
違い比較辞典