「わだかまり」と「懸念点」はどちらも心の中にあるスッキリしない気持ちを表す言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「わだかまり」と「懸念点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わだかまり」とは?
「わだかまり」とは、「心の中に引っかかっている重く嫌な気持ち」を表す言葉です。
不平や不満、不信や疑念など相手に対し素直に接することを邪魔するモヤモヤした感情を指します。
曖昧ではっきりとしないままなんとなく抱いている嫌な感情に対して用いられる表現であり、自分でもよくわからないまま胸に抱いている嫌な感情を表す言葉です。
こだわりとして残り続ける嫌な気持ちに対して使うことが多く、以前に喧嘩した相手やトラブルでもめた経験がある会社などある程度時間をかけて心にこびりついた嫌な気持ちを表します。
「懸念点」とは?
「懸念点」とは、「心配で不安を感じるところ」を意味する言葉です。
気にかかって不安になり安心できない気持ちのことを「懸念」といいます。
「懸念点」は懸念が生じる点を意味する言葉です。
計画の中にある不安な部分や説明のうち安心できないところなど先行きに心配を抱かせる箇所に対して用いる表現です。
「わだかまり」と「懸念点」の違い
「わだかまり」と「懸念点」の違いを、分かりやすく解説します。
「わだかまり」と「懸念点」の違いは「気持ちの出所」です。
どちらも不安や疑念などネガティブな感情を表す言葉ですが「わだかまり」は確かに感じている嫌な気持ちを表す言葉なのに対し「懸念点」は不安な気持ちが感じられる場所を表しています。
「わだかまり」は現時点ですでに問題化している嫌な気持ちで「懸念点」は現時点では問題になっていないものの将来的に問題になる可能性があることから不安を感じている部分を指す言葉です。
「わだかまり」の例文
・『わだかまりを解消する』
・『謝られたところでわだかまりはなかなか消えない』
「懸念点」の例文
・『資金源の不透明さが懸念点だ』
・『いいチームだが守備の弱さが懸念点である』
まとめ
「わだかまり」と「懸念点」では意味が大きく異なります。
どんな時に使う言葉なのか正しく理解しておきましょう。