この記事では、「ややこしい」と「繁雑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ややこしい」とは?
「物事が複雑でわかりにくい」「込み入っていて面倒」という意味があります。
例えば、「ややこしい問題」「ややこしい人間関係」などと使われます。
この言葉は、日常的に使える言葉で、人にも物にも使うことが可能です。
「繁雑」とは?
「なすべきことが多く、ごたごたしていること」という意味があります。
例えば、「繁雑な業務」「繁雑さに耐えられない」などと使われます。
この言葉は、「煩雑」と同じように「はんざつ」と読みますが、意味は異なります。
「繁」には「むやみと多い」という意味があります。
そのため、「繁雑」はやらなければならないことが多く、大変である様子を表す言葉です。
「ややこしい」と「繁雑」の違い
「ややこしい」と「繁雑」の違いを、分かりやすく解説します。
「ややこしい」と「繁雑」という言葉の違いは、なぜわずらわしいのかという点にあります。
「ややこしい」は、物事の内容が複雑であることが原因でわずらわしいと感じることを示します。
その一方で、「繁雑」は、物事の量が多いことが原因でわずらわしいと感じることを示します。
つまり、内容が複雑なものに対しては「ややこしい」を使い、量が多いものに対しては「繁雑」を使うという分け方が可能です。
「ややこしい」の例文
・『私は社内のややこしい人間関係に巻き込まれるのは嫌だ』
・『この問題はややこしいので、解説を読んでも理解できない』
「繁雑」の例文
・『いくつもの煩雑な手続きを終えて、やっと契約が成立した』
・『彼は見事に煩雑なデータを整理して、要点をまとめることに成功した』
まとめ
「ややこしい」と「繁雑」は似た意味の言葉ですが、使い分けやニュアンスが異なります。
一般的に、「ややこしい」は複雑でわかりにくいことや面倒なことを表し、「繁雑」は細かくて多くて大変なことを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。