「内助の功」と「縁の下の力持ち」ではどのように意味が異なるのでしょうか。
この記事では、「内助の功」と「縁の下の力持ち」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内助の功」とは?
「内助の功」とは、「外で働く人を家庭内で支える配偶者の働き」を指す慣用句です。
外で働いて成果をあげる人にとってその働きは1人だけで成し得たものではありません。
外で働くにあたって家のことを任せたり裏方としてサポートしたりと配偶者の協力によって働きが成立しているケースはよくあります。
そのような外での活動を支える配偶者の功績を意味する慣用句が「内助の功」です。
一般的には夫の仕事を支える妻の働きを意味しますが、男女逆の外で活躍する妻を支える夫の功績を指す意味でも使われます。
「縁の下の力持ち」とは?
「縁の下の力持ち」とは、「見えない場所で苦労している功労者」を指す言葉です。
周囲から注目される場所で華々しく活躍するのではなく、他の人からは存在を認識されないような目立たないところで皆を支えるように活躍する陰の苦労人を指します。
一般的には目立たないがなくてはならない本当の意味でかけがえのない重要な働きをする人物を指す言葉として使われる表現です。
「内助の功」と「縁の下の力持ち」の違い
「内助の功」と「縁の下の力持ち」の違いを、分かりやすく解説します。
「内助の功」と「縁の下の力持ち」の違いは「関係」です。
どちらも活躍する人を陰ながら支える人の働きを指す言葉ですが「内助の功」は身内、特に配偶者の関係で支えるのに対し「縁の下の力持ち」はチームの一員など身内以外の関係性で使う表現です。
野球のバッテリーなど夫婦の関係性に例えられる間柄において比喩的に「内助の功」という表現を使うこともありますが基本的に夫婦の場合は「内助の功」で他人の場合は「縁の下の力持ち」を使います。
「内助の功」の例文
・『彼の成功は妻の内助の功によるものである』
・『山之内一豊の妻は内助の功で知られている』
「縁の下の力持ち」の例文
・『縁の下の力持ちがいるから成立している』
・『縁の下の力持ちにも十分報いなければならない』
まとめ
「内助の功」と「縁の下の力持ち」では関係性が異なります。
よく使われる表現なので覚えておきましょう。