この記事では、「もれなく」と「余すところなく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もれなく」とは?
「漏れることなく」という意味で、対象物や対象者が全て含まれることを強調します。
例えば、「もれなくプレゼント」という場合は、「プレゼントがもらえる対象者が全員である」ということです。
また、「もれなく報告する」という場合は、「報告すべき内容が全て伝えられる」ということを意味します。
「余すところなく」とは?
「残すところなく」という意味で、対象物や対象者が全て使われることや、行為や状態が徹底的であることを表します。
例えば、「余すところなく語る」という場合は、「話したいことを全て話す」ということです。
また、「余すところなく活用する」という場合は、「使えるものを全て使う」ということを意味します。
「もれなく」と「余すところなく」の違い
「もれなく」と「余すところなく」の違いを、分かりやすく解説します。
「もれなく」と「余すところなく」は、どちらも「すべて」という意味で使われる言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。
「もれなく」は、「漏れることなく」という意味で、対象となる人や物が全員・全部含まれることを強調します。
その一方で、「余すところなく」は、「残すところなく」という意味で、ある物事を完全に行うことを表します。
「もれなく」の例文
・『応募者全員にもれなくプレゼントがもらえます』
・『事件の真相をもれなく調べるために、全ての証拠を集めました』
「余すところなく」の例文
・『この映画は、彼女の魅力を余すところなく表現している』
・『彼は自分の力を余すところなく発揮した』
まとめ
「もれなく」と「余すところなく」は似た意味の言葉ですが、使い方には注意が必要です。
「もれなく」は「すべて」「残らず」「ことごとく」という意味で、対象が漏れることなく全て含まれることを表します。
その一方で、「余すところなく」は「残らず」「すべて」という意味で、対象が余ることなく完全に使われることを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。