この記事では、「のほほん」と「おっとり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「のほほん」とは?
緊張感や気負いがなく、ゆったりとした気持ちで物事に臨む様子を表す言葉です。
「のほほん」は、心身がゆとりを持ってくつろいでいるさまや、何事にもあわてずおっとりとした性格を表す意味でも使われます。
「のほほん」は、「のんびり」「ゆったり」「呑気」「気長」「悠長」「悠々」「悠然」などの類語があります。
「のほほん」は、基本的にポジティブな意味で使われる言葉ですが、場合によっては、物事に対する関心や責任感が低いというネガティブなニュアンスを含むこともあります。
「おっとり」とは?
しぐさや性格などが落ち着いていてこせこせとしていない気持ちに余裕がある状態や、緊張感がなくゆったりとしている様を指します。
「おっとり」は、「鷹揚」「悠然」「おおらか」などの類義語があります。
「おっとり」は、「大様」「悠長」と同じように使われており、ポジティブな意味で使用されることが多い言葉です。
「のほほん」と「おっとり」の違い
「のほほん」と「おっとり」の違いを、分かりやすく解説します。
「のほほん」と「おっとり」は、どちらも緊張感がなくゆったりとしている様子を表す言葉ですが、微妙な違いがあります。
「のほほん」は、心配事や苦労事がなく、平穏無事に暮らしているさまを表します。
何事にも動じない、のんきな性格の人にも使われます。
その一方で、「おっとり」は、落ち着いた性格でこせこせとしていないさまを表します。
物腰や話し方が柔らかく、優しくて思いやりのある人にも使われます。
「のほほん」の例文
・『彼はのほほんとした顔で、先生の話を聞いていなかった』
・『のほほんとした雰囲気のカフェで、ゆっくりと本を読んだ』
「おっとり」の例文
・『彼はおっとりとした話し方で、相手の気持ちを汲んでくれる』
・『彼女はおっとりしていて、同僚から好かれている』
まとめ
「のほほん」と「おっとり」は、どちらもゆったりとした様子を表す言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「のほほん」は、物事に関心がなく、ぼんやりとしているさまです。
その一方で、「おっとり」は、性格やしぐさが落ち着いていて、こせこせしないさまです。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。