この記事では、「君臨」と「降臨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「君臨」とは?
「君臨」は、絶対的な力をもってして、周囲の人物を従えて人々の上に立つことを意味します。
指導者と言われる人物がこの言葉に該当し、「君臨」する人物というのは、生まれながらにして強力な力を持つ権力者です。
ただし、圧政を引く人物もこれに該当するため、善なる権力者であるか、悪なる権力者であっても「君臨」は、「君臨」であり、権力で周りを従えているとします。
「降臨」とは?
「降臨」は、天界から遣わされるということを意味し、天界から降ってきて人々を救済する天使の事でした。
しかし、「降臨」は次第に、天使が空から降ってきて救済をするのではなく、単に、芸能人とか面白い人がやってきてその場を楽しませるというような意味合いに変化しました。
よって、現在の「降臨」は、場を楽しませる人がやってきて面白いことをしてくれるという意味です。
「君臨」と「降臨」の違い
両者の違いは、人々に現れる人物が異なります。
「君臨」は、絶対的な権力者で権力があるがゆえ皆がそれに従い、人の頂点に立ちます。
一方、「降臨」は、天使と呼ばれるものが表れて人々を救済します。
よって、両者の違いは、現れる人物が異なり、現れた人物がとる行動も異なります。
「君臨」の例文
・『ローマ時代に王として君臨した初代皇帝はアウグストゥスである』
「降臨」の例文
・『聖書では天使が降臨する様子が描かれており、教会壁画はその一説に過ぎない』
まとめ
「君臨」については、良くも悪くも権力によって周囲を従わせる人物が現れたという意味です。
なので、圧政を行おうが善良な民主制度を取り入れた政治体制で権力を振るおうが権力者であることに違いはありません。
一方、「降臨」は、元々は神様のお使いが天界から来て人々を救うことを意味していたのですが、だんだんと、その場を楽しませる人が来るという意味になり、芸能人とか芸人さんがやってきてその場を楽しくしたり、その場で注目を浴びるという意味になりました。