この記事では、「群集」【ぐんしゅう】と「群衆」【ぐんしゅう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「群集」とは?意味
一箇所に大勢の人が集まることを「群集」【ぐんしゅう】といいます。
数十人、数百人と人が集まる光景はまるで蜂が集まるようにも見えますが、その出来事とは一切関係ないのに群がってくる野次馬は、多くの人が集まることに興味を持った人間の「群集心理」が働くからです。
大群という意味がある「群」には「むらがる」、「集」は「あつまる」という意味合いで使われています。
「群衆」とは?意味
群がって集まった人たちのことを「群衆」【ぐんしゅう】といいます。
数百人、数千人と集まった人が同じ思想を掲げて、理不尽なことに対して力を集結させて立ち向かうといったときに使われている言葉です。
「群衆」の中にまぎれ込んで暴動を起こすというように、何か目的を達成させるために群がって集まった人々という意味があります。
かなり人数が多い状態を表したいときに使う言葉となるわけです。
「群集」と「群衆」の違い
「群集」と「群衆」の違いを、分かりやすく解説します。
野生動物や人間、虫など幅広いものが一箇所に群がり集まることを「群集」といって、いかに多くの者がそこに集まっているかを表せる言葉になるわけです。
「人々が群集する」と主に後ろに動詞として使います。
もう一方の「群衆」は、人間が集まった状況を表す言葉であり、「群衆が○○となる」と前に持ってくる名詞として使われている言葉です。
「群集」の例文
・『有名人が上段に立って演説する行為は群集心理を刺激した』
・『車が自転車を轢いた事故現場に群集ができ、走行できない』
「群衆」の例文
・『群衆の前で差別を無くそうと訴える神父の姿に感動した』
・『広場には勇ましい男らの群衆が集まり、派手に騒ぐ』
まとめ
どちらも同じ読み方の言葉ですが、幅広いものが対象になるか、人間だけに使うという違いがありますので、状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。