この記事では、「貸借」と「賃借」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貸借」とは?
「貸借」とは物やお金などを貸したり借りたりすることです。
送り仮名を付けて貸し借りと表現すると意味がわかりやすいでしょう。
文字通り貸し借りすることなので貸す側からも借りる側からも使えます。
事業を行うには足りない費用を融資で賄ったり売掛金や買掛金など一時的な借りにしておいて後で払うということも多いので、「貸借」の管理は企業経営する上で欠かせない非常に重要な要素です。
「賃借」とは?
「賃借」とは金銭を対価として支払って物を借りることです。
お金を払って何かを借りることなので借りるのは物に限定されお金を「賃借」することは特殊な例を除いてありません。
旅行先で移動手段として車を借りるカーレンタルや、映画やテレビ番組のDVDを借りて家で見られるレンタルDVDなどは身近な「賃借」の例としてわかりやすいでしょう。
また企業経営では必要な機械を備品設備として購入するのではなく、貸出できる会社から借りるリースという方法で用意することもあり、これが企業にとって一般的な「賃借」と言えます。
「貸借」と「賃借」の違い
「貸借」と「賃借」の違いを、分かりやすく解説します。
物やお金を貸したり借りたりすることを指すのが「貸借」で、お金を払って何かを借りるのが「賃借」です。
「貸借」ではお金を借りることも物を借りることもありますが、「賃借」はお金を支払っているのでお金を借りることはなく物を借りることになります。
また「貸借」では貸し借りしたものは基本的にそのまま帰ってきますが、「賃借」は借りるために支払ったお金は返ってきません。
まとめ
単純な物やお金の貸し借りを指すのが「貸借」で、レンタル料やリース料のようにお金を払って何かを貸してもらうことが「賃借」です。
字面からしても似すぎていますが借の前の文字がどのような意味かを示しているので、その文字に注目して意味を判別しましょう。