この記事では、「ねぎらい」と「慰労」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ねぎらい」とは?
相手の努力や苦労に対して感謝や敬意を表すことです。
「ねぎらう」という動詞が変形して名詞化したのが「ねぎらい」であり、「労い」と表記することも可能です。
「慰労」とは?
相手の苦労や頑張りをなぐさめていたわることです。
「慰労」は「慰労会」や「慰労金」など、ビジネスシーンにおいては、一度は聞いたことがある言葉です。
とりわけ、「慰労会」とは、日頃の労をねぎらって開かれる飲み会のことで、「慰労金」とは、労をねぎらうために贈られる金銭のことです。
「ねぎらい」と「慰労」の違い
「ねぎらい」と「慰労」の違いを、分かりやすく解説します。
「ねぎらい」と「慰労」は、どちらもねぎらうという意味の言葉ですが、ニュアンスが異なります。
「ねぎらい」は、相手の労を評価して感謝するというポジティブな気持ちを伝える言葉です。
「ねぎらい」は、同等か目下の人に対して使う言葉で、積極的に行動で表すことが多いと考えられます。
その一方で、「慰労」は、相手の労をなぐさめていたわるというネガティブな気持ちを和らげる言葉です。
「慰労」は、目上か目下の人に対して使う言葉で、心を安らかにするようにねぎらうことが多いと考えられます。
「ねぎらい」の例文
・『彼はいつも疲れている人に、ねぎらいの言葉をかける』
・『ねぎらいの意味を込めて、温泉旅行に招待します』
「慰労」の例文
・『戦場で負傷した戦士たちを慰労する』
・『働きに応じて、慰労金を贈る』
まとめ
「ねぎらい」と「慰労」は、似たような意味を持つ言葉ですが、使い方には違いがあります。
「ねぎらい」とは、相手がやってくれたことや頑張ったことに対して感謝や労いの気持ちを表す言葉です。
その一方で、「慰労」とは、苦労や困難に耐えた人に対して、気持ちや物品を贈り、勇気づけることです。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。