この記事では、「と言った」と「と申し上げた」の違いを分かりやすく説明していきます。
「と言った」とは?
自分や他人の発言を引用するときに使う表現です。
例えば、「彼は明日来ると言った」という文では、「彼」の発言をそのまま伝えています。
この場合、「と言った」は中立的な表現で、敬意や謙遜の気持ちを特に示していません。
「と申し上げた」とは?
自分の発言を引用するときに使う表現です。
例えば、「私はお詫びの気持ちを伝えると申し上げた」という文では、「私」の発言をへりくだって伝えています。
この場合、「と申し上げた」は謙譲語として使われており、相手に対する敬意や謙遜の気持ちを示しています。
「と言った」と「と申し上げた」の違い
「と言った」と「と申し上げた」の違いを、分かりやすく解説します。
「と言った」と「と申し上げた」の違いは、自分の発言か他人の発言か、そして敬意や謙遜の気持ちを表すかどうかによって決まります。
一般的には、自分の発言を引用するときは「と申し上げた」を使い、他人の発言を引用するときは「と言った」を使います。
ただし、他人の発言が目上の人や敬意を払うべき相手のものである場合は、「と言った」ではなく、「とおっしゃった」や「と言われた」という尊敬語を使うのが正しいと考えられます。
「と言った」の例文
・『彼は明日来ると言った』
・『彼女は彼に愛していると言った』
「と申し上げた」の例文
・『私はその件については反対の立場ですと申し上げた』
・『私は先生にお礼を申し上げた』
まとめ
「と言った」と「と申し上げた」は、ともに「と言う」という意味の敬語表現ですが、使い方に違いがあります。
「と言った」は、自分や他人の発言を引用するときに使います。
その一方で、「と申し上げた」は、自分の発言をへりくだって表現するときに使います。
「と申し上げた」は、相手に対する敬意を示す表現なので、自分より目上の人や取引先などの外部の人の発言を引用するときには使いません。
その場合は、「とおっしゃった」という尊敬語を使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。