この記事では、「いちょう」と「ぎんなん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いちょう」とは?
「いちょう」は、扇形の葉がとても特徴的な落葉樹で、秋が深まると黄色に色づき、各地で見事な紅葉の景色を見せてくれる樹木です。
歴史は古く、中国から伝わったとされ、1億5千万年前から存在すると言われています。
「いちょう」は漢字で「銀杏」、「公孫樹」、「鴨脚樹」と表記されますが、雌の木が実をつけ、種の殻が銀色に輝き、殻の中身は仁と呼ばれ、あんずに似ていることが「銀杏」の由来と言われ、一般的には「銀杏の木」と書いて「いちょうのき」と表しています。
「ぎんなん」とは?
「ぎんなん」は、「いちょう」の雌の木がつける“実”を指した言葉で、漢字で「銀杏」と書きます。
木の実は育つと木から落ちて地面に転がるのですが、熟すとこれがかなり強烈な臭いを放ちます。
外側の果実の皮を取り除くと、中から艶々に光った殻が現れます。
これが種で、さらに種の殻を割って出てくる実が「ぎんなん」です。
果実の皮を取り除き、殻の状態で乾燥させた後、殻ごと炒ったのちに、殻を割って中の身を食べるのですが、ほのかな苦味と香ばしさ、絶妙な食感と豊富な栄養素で、とても人気があります。
「いちょう」と「ぎんなん」の違い
「いちょう」の木になる果実の種に仁と呼ばれる身があり、それが「ぎんなん」です。
「いちょう」を漢字で書くと「銀杏」になり、「銀杏」は「ぎんなん」と読みます。
紛らわしいにも程がありますが、親近感と魅力のひとつでもあります。
「銀杏の木」は、日本では街路樹や公園などにも沢山植えられており、紅葉の時期になると黄色一色の美しさを楽しむことができます。
また、公共の場に植えられる「銀杏」は、雄のみを植樹することで、「ぎんなん」の果実を付けず、臭いを避けて景観を楽しむことが出来ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「いちょう」と「ぎんなん」は、同じ「イチョウの木」に関する言葉であることが分かります。
「いちょう」は漢字で「銀杏」と表記され、「銀杏」は「ぎんなん」と読むことができます。
言葉の関係性はとても面白いですが、なんだか紛らわしい言葉たちです。