この記事では、「であります」と「でございます」の違いを分かりやすく説明していきます。
「であります」とは?
動詞「である」に丁寧語の助動詞「ます」を付けた表現です。
動詞「である」は、主語と述語の関係を示すときに使われます。
「でございます」とは?
「であります」のより丁寧な表現です。
動詞「である」の連用形「であり」に、丁寧語の「ござる」に丁寧語の助動詞「ます」を付けたものです。
動詞「ござる」は、「ある」の丁寧語です。
「であります」と「でございます」の違い
「であります」と「でございます」の違いを、分かりやすく解説します。
「であります」と「でございます」という言葉は、ともに敬語の一種で、自分や自分が所属する組織などを相手に紹介するときに使います。
「であります」と「でございます」の違いは、主に丁寧さの度合いにあります。
「でございます」の方が「であります」よりもより丁寧で、目上の人や初対面の人、取引先の人などに対して使われます。
その一方で、「であります」は「でございます」よりもややくだけた感じがあり、目下の人や親しい人、同僚などに対して使われます。
また、「であります」と「でございます」は、文法的にも違います。
「であります」は「である」という断定の助動詞に「ます」という敬語の助動詞が付いたものです。
「でございます」は「ござる」という動詞に「で」という格助詞が付いたものです。
「であります」の例文
・『こちらは新製品であります』
・『私はこの会社の社長であります』
「でございます」の例文
・『こちらは特別価格でございます』
・『私はお客様の担当者でございます』
まとめ
「であります」と「でございます」の違いは、主に丁寧さの度合いにあります。
「であります」は「です」の丁寧語であり、「でございます」は「であります」の尊敬語です。
また、「であります」と「でございます」は、主に自己紹介や説明のときに使う言葉です。
両方とも敬語ですが、「でございます」の方がより丁寧な表現です。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。