この記事では、「流れ星」と「流星体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「流れ星」とは?
宇宙空間にある塵の粒が地球の大気に突入し、衝突によって光りながら高速で落ちる現象のことです。
この現象は、英語ではmeteorと呼ばれます。
流れ星は、彗星から放出された塵がほとんどで、大気圏内で燃え尽きてしまいます。
そのため、地上に落下することはありません。
流れ星は、夜間だけではなく、昼間にも起こっていますが、明るさの問題で見ることが不可能なことで知られます。
「流星体」とは?
流れ星の原因となる物質のことです。
この物質は、彗星や小惑星などの小天体で、0.1ミリメートル以下のごく小さな宇宙塵から、数センチメートル以上ある小石のようなものまで、さまざまな大きさがあります。
この物質は、太陽の周りを公転しているときに、地球の軌道と交差する場所で、地球の大気に突入します。
そのときに、大気の分子と衝突して摩擦によりプラズマ化して発光するのが流れ星です。
しかし、元の流星体が特に大きい場合などには、燃え尽きずに地上に落ちたものがあります。
これを隕石と呼びます。
「流れ星」と「流星体」の違い
「流れ星」と「流星体」の違いを、分かりやすく解説します。
「流れ星」とは、地球の大気圏に入った小さな物体が空気との摩擦で発光する現象のことです。
その一方で、「流星体」とは、流れ星の元になる岩石や金属の小片のことです。
「流れ星」の例文
・『この土地の空はとても美しいので、沢山の流れ星を見ることが可能だ』
・『夜空に美しい流れ星が見えた』
「流星体」の例文
・『この鉄の球は、流星体の名残りと考えられ、流星球と呼ばれている』
・『流星体は地球の大気に突入すると、流星となる』
まとめ
「流れ星」と「流星体」の違いは、前者が発光する現象であり、後者が物質であるということです。
また、流れ星は流星体が燃え尽きることで消滅しますが、隕石は流星体が地上に到達することで残ります。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。