この記事では、「寒さ」と「寒気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寒さ」とは?
温度が低くて不快に感じる状態や感覚を表す言葉です。
例えば、「今日は寒さが厳しい」「寒さに震える」などと使います。
寒さは、気温や風、湿度などの気象条件や、服装や暖房などの環境要因によって変わります。
寒さは、身体に悪影響を及ぼすこともあります。
例えば、寒さで血管が収縮して血圧が上がったり、免疫力が低下したり、凍傷や低体温症などの症状が起こったりします。
寒さに対処するためには、適切な服装や防寒具を着用したり、暖かい飲み物や食べ物を摂取したり、運動やマッサージで血行を良くしたりすることが有効です。
「寒気」とは?
読み方によって意味が異なります。
一つは、「かんき」と読み、「冬などに吹く冷たい風や空気の流れ」を指す言葉です。
例えば、「寒気が入る」「寒気団が南下する」などと使います。
この寒気は、気象学的な用語で、気温の低い空気の塊のことを言います。
寒気は、気圧の高い地域から低い地域へと移動します。
寒気が流れ込むと、気温が下がったり、雨や雪が降ったり、強風が吹いたりします。
寒気による天気の変化に注意することが必要です。
もう一つは、「さむけ」と読み、「病気や恐怖などで身体がぞくぞくと冷たく感じる状態や感覚」を指す言葉です。
例えば、「寒気がする」「寒気を覚える」などと使います。
この寒気は、身体の防御反応や感情の表れとして起こります。
「寒さ」と「寒気」の違い
「寒さ」と「寒気」の違いを、分かりやすく解説します。
「寒さ」は形容詞「寒い」の名詞化で、「温度が低くて不快に感じること」や「むなしくて寂しい気持ちになること」などの意味があります。
その一方で、「寒気」は読み方によって意味が違います。
「かんき」と読むと、「季節性の冷たい空気」の意味になります。
「さむけ」と読むと、「病気による発熱や恐怖感・嫌悪感などでぞくぞくと不快な感じがすること」の意味になります。
「寒さ」の例文
・『窓を開けると、外から冬の寒さが入ってきた』
・『この寒さの中で外に出るのは、自殺行為だ』
「寒気」の例文
・『寒気団が南下してきて、気温が急に下がった』
・『インフルエンザにかかって寒気がする』
まとめ
「寒さ」は主に外的な要因による不快感を、「寒気」は主に内的な要因による不快感を表す言葉と言えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。