この記事では、「奮起」と「奮励」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奮起」とは?
気力を奮い起こすことです。
何かに対して強い意志や勇気を持って、行動することを表します。
例えば、困難に直面したときに、自分の力を発揮するために奮起するというように使います。
奮」には「鳥が大きく羽ばたく」という意味があります。
つまり、力を一気に放出するということです。
また、「奮起」は、気力を奮い起こすことが目的であり、行動に移すかどうかは問われません。
「奮励」とは?
気力を奮い起こして努め励むことです。
何かに対して熱心に取り組んだり、努力を重ねたりすることを表します。
例えば、目標を達成するために、奮励努力するというように使います。
奮励」は、「奮い起こす」と「励む」という二つの言葉の合成語です。
「奮い起こす」とは「何かをしようと気合をみなぎらせること」、「励む」とは「熱心に取り組んだり懸命に物事を実施すること」という意味です。
また、「奮励」は、気力を奮い起こして行動に移すことが目的であり、努力の結果や成果が問われます。
「奮起」と「奮励」の違い
「奮起」と「奮励」の違いを、分かりやすく解説します。
「奮起」と「奮励」の違いは、前者は気力を奮い起こすことに重点が置かれており、後者は努め励むことに重点が置かれているということです。
「奮起」は、自分の心を高めることで、自分の能力を発揮することを目指しています。
その一方で、「奮励」は、自分の心を高めることで、自分の目標を達成することを目指しています。
「奮起」の例文
・『あなたの言葉に奮起されて、私ももっと頑張ろうと思いました』
・『この危機に対して、国民は一致団結して奮起する必要がある』
「奮励」の例文
・『私はあなたの奮励を見て、感動しました』
・『どんな困難にもめげずに奮励する姿勢が大切です』
まとめ
「奮起」と「奮励」の違いは、前者は気力を奮い起こすことに重点が置かれているのに対し、後者は努め励むことに重点が置かれているという点です。
また、「奮起」は事に当たるという意味は含まれていませんが、「奮励」は事に当たるという意味も含まれています。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。