この記事では、「サバサバ」と「淡白な」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サバサバ」とは?
「サバサバ」は、すっきりして気持ちが良いさま、または、物事にこだわらないさっぱりした性格を表す時に使う言葉です。
これは様子を表す副詞であり「〜する」と組み合わせて「サバサバした」「さばさばしている」のような使い方をします。
「サバサバ」は古くから使われていた言葉です。
「サハヤカ(爽やか)」の「サハ(さわ)」を繰り返した「サハサハ」が「さばさば」になったといわれ、余計なものがなくなって気分がすっきりすることを表す時に使われるようになりました。
また、細かいことにこだわらず、嫌味がなく見ていて気持ち良い言動や性格を「サバサバしている」といいます。
「サバサバ」と言われるようになった由来は、はっきりしていて細かいことを気にせしない性格を意味する「さばけた」にあるともいわれます。
「淡白な」とは?
「淡白(たんぱく)な」とは、しつこくなく、あっさりした感じがすることです。
主に雰囲気、色や味に対して使われるほか、人の気質や態度を表す時は、性格があっさりしている、態度が淡々としていることを表す時に使われています。
「淡白」に使われている漢字の「淡」は、色や味が薄いこと、気持ちがさっぱりしていることを意味し、「白」は色の白を表すほか、薄いこと、飾りけがないことを意味します。
色や味について表現する際は「薄い、淡い」という意味で使われますが、人の性格や態度を指す場合は「関心が薄い」「感情に抑揚がなく淡々としていて、冷たい印象を受ける」といった、ネガティブな意味合いで使われることが多くなっています。
「サバサバ」と「淡白な」の違い
「サバサバ」と「淡白な」の違いを、分かりやすく解説します。
「サバサバ」と「淡白な」はどちらも「余計なものや細かいものがなく、さっぱりしている様子」を表している言葉です。
「サバサバ」は「爽やか」から転じた言葉であるように、全体的に「すっきりとして気持ちが良い」というニュアンスが伝わってきます。
一方、「淡白な」は「薄い、飾りけがない」といったニュアンスを含み、物の色や味、感じがあっさりしているさま、あるいは人の性格や態度が淡々として冷たい、若干味気ない様子を表しているところが異なっています。
「サバサバ」の例文
・『長年付き合ってきた苦手な人との縁を切って、気持ちがサバサバした』
・『彼女はサバサバした性格で、男女関係なく多くの人に慕われている』
「淡白な」の例文
・『この料理は、淡泊な味つけによって素材の味が引き出されている』
・『彼は淡泊な性格で、あまり感情的になることがない』
まとめ
「サバサバ」と「淡白な」は、さっぱりしている様子を表す時に使われますが、「サバサバ」は細かいことにこだわらない爽やかな様子、「淡白な」はあっさりして若干味気ないといったニュアンスを持つところが微妙に違います。